
医療機器を活用するスペシャリスト・臨床工学技士の重要な仕事が、患者さんの命に直結する「生命維持管理装置の操作・保守点検」です。医療現場では臨床工学技士の約半数が携わっている「血液浄化療法」、その中でも「慢性維持透析」は、患者さんが全国で約34万人=国民の362人に1人が必要としています。臨床工学技士は多くの人々の命を支える重要な役割を担っているのです。
この授業では、透析装置の仕組みや治療としての流れ、患者さんへのケア、装置のメンテナンス方法など医療機関で求められる知識と技術を幅広く、実習を通して身につけます。即戦力として活躍するための基礎を、実践的な環境でしっかりと身につけられることが授業の大きな特長です。

透析装置に使用されているポンプの部品交換なども、実際に手を動かしながら理解します
授業では、血液浄化療法の「開始から終了まで」の一連の流れを、実際の医療現場と同じ装置を使って学びます。臨床工学技士は透析患者さんに針を刺す業務も担当するため、腕モデルや超音波装置を使った針を刺す実習も行います。血液浄化療法そのものも現場で使用されている装置を用いて学ぶことができ、学内にいながら専門機関レベルの環境で技術を習得できます。こうした実習で身につけた知識や技術は、以降の臨床実習や、就職後の医療現場でそのままいかすことができるので、学生にとって大きな自信につながります。

わかりやすい実習を展開。本物の医療機器や装置の内部を確認しながら進めていきます
透析療法で用いる透析液は、通常は装置内で自動的につくられますが、授業ではあえて手動でその工程を行い、仕組みや原理を深く理解できるようにしています。また透析患者さん向けの「透析食」を試食して栄養管理の重要性についても学びます。さらに、5~6人のグループで実習を行い、話し合いを重ねることで、医師やその他の医療職・サポート職と協力して行う「チーム医療」につながる考え方も身につけていきます。人の命に係わる重要な仕事だからこそ、より深く理解しながら実践を重ねる授業が行われます。

実習中は、学生同士のディスカッションを重視。チーム医療に携わる意識も身につけます
人の役に立ちたいと考えている人。生物や化学が得意な人には特に向いていますが、多くの人が関わる医療現場ではコミュニケーション力を重視する傾向もあり、人と話すことが好きな人にも適性があります。
2年次後期に開講。授業を担当するのは、医療機関で血液浄化療法に従事してきた柏原先生と樫野先生です。
【講師紹介】
柏原 勝彦(かしはら かつひこ)先生
「医療の進歩とともに、臨床工学技士の業務分野は拡大しています。一般社会ではまだまだ知名度が高くない仕事ですが、オープンキャンパスでは『透析装置でオレンジジュースを透析してみよう』など面白い体験を準備しています!ぜひ一度、見学に来てみてください」
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



