私は、「地域を元気にするにはどうしたらいいのか」をテーマに、地域経済学の研究を行っています。特に「地域経済の担い手は中小企業である」という信念から、中小企業の経営戦略や中小企業ネットワークによる地域経済活性化について重点的に研究しています。学生にも地域で頑張っている中小企業の魅力を伝えたいので、できるだけたくさんの機会を創出し、見て、感じて、実践的に学ぶ環境を提供するように心がけています。
ゼミでは、企業の協力を得て実際のプロジェクトに学生が参加しています。昨年はフリーペーパーの制作を手掛け、タイアップ広告の営業も行いました。中小企業で働くことの魅力は幅広い職種経験を積み、経営者思考が身につくこと。いつか教え子が、地域経済をけん引する企業家に育ってほしいです。
福沢先生の「企業経営実践ゼミ」は、「立派な社会人になるための訓練の場」であることを目的としています。大学を飛び出して、企業と共同で実際のビジネスを遂行したり、社会人向けの研修会に参加したり、実践的に学ぶ機会が豊富です。経営者団体の会議に参加し、発言を求められることもあります。夏には地方合宿で、地域産業の現状を学びます。ビジネスの基本は、課題解決のために人が集まり、知恵を出し合い、戦略を考えること。「メンバーの意識を一つにまとめて成し遂げることの難しさとやりがいを実感してほしい!」と、福沢先生。
大学生活は、豊かな人間性と社会性を養うための時間です。たくさんの社会人や経営者とコミュニケーションを取り、成長してください。地域のために働き、地域を元気にするために、ぜひ一緒に学びましょう。
専門分野:地域経済学、中小企業論
略歴:札幌出身。1990年3月、京都大学文学部卒業。新聞社勤務の後、2000年11月、米国イリノイ州公認会計士(CPA)資格を取得。企業経営を経て2016年4月より北海道情報大学経営情報学部着任。茶道を趣味としてたしなみ、日本文化の奥深さに触れるひと時を楽しんでいる。