私の「ユビキタスコンピューティング研究室」では、モバイルネットワーク、スマートホーム、スマートコミュニティの3グループがあり、IoT(Internet of Things)やネットワーク技術に関する研究を行っています。例えばスマートホームで取り組んでいるのは、通信規格の違うIoTデバイスを連携させる仕組みや、スマートウォッチのバイタル情報から心身状態を推測してスマート家電を制御するシステムなど、快適な空間を自動で作り上げること。自動制御で空間を変化させ、環境を整えることで体調を改善する「次世代のヘルスケア」を目指しています。どの研究もシミュレーションベースではなく、実際にシステムを作って動かし、評価することが目的。「現実世界にある課題を解決し、快適な暮らしを送れるように」というモチベーションを持って研究しています。
IT業界では常に最新情報をキャッチアップすることが大切。さらに課題発見力やアイデアを具現化する力、成果を発信する力など、総合的なスキルが求められる。新たに誕生する情報工学部では、2017年から始まった「プログラミングコンテストを通じたITエンジニア育成プロジェクト」を発展させたカリキュラムを採用しており、企業エンジニアを招いてクラウドやAIを活用したスマートフォンアプリ開発や、産官学連携でアイデアソンやハッカソンを行う授業がある。実践的なスキルと多様な価値観を持ち、他者と協働できるIT人材を育成する。
情報工学の魅力は、パソコンがあればいつでもどこでも誰でもプログラミングによりアイデアを形にでき、動くものを創り出せること。コンピュータをフル活用し、新しい技術やサービスなどを生み出せる人を歓迎します。
専門:情報通信ネットワーク、ユビキタスコンピューティング
2009年名城大学大学院理工学研究科電気電子・情報・材料工学専攻博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、2010年名城大学理工学部情報工学科に就任。東北大学電気通信研究所共同研究員、名古屋大学未来社会創造機構特任准教授を兼務するほか、シビックテック活動、技術系コミュニティやイノベーション創出活動の運営など、多岐に渡って活躍。