約15年間幼稚園教諭として働き、現在は現場での経験を生かしながら「子どもの遊びと環境」「保育計画と環境構成」「子どもの主体的な活動」などをテーマに研究しています。さらに学生時代から子ども会の行事を進めるボランティア活動も行っていましたので、その中で保育園や幼稚園以外にも「子どもの居場所づくり」が必要だと感じていました。現在は地域と連携しながらゼミ生と共に子育て支援活動を実施しています。学生の皆さんには、学生自身が実際にいろいろな子どもの遊びに挑戦して、楽しさやわくわくドキドキ感を味わった上で、子どもはどのようなことに興味を持って遊んでいるか、何を見つめているかを実体験から知ってもらい、その後、子ども自身が自分の力で育っていけるような保育者のかかわりについて学んでほしいと思っています。
子ども同士のけんかでは互いに何を学ぶのかなど、幼稚園教諭時代の経験談も交えた授業が魅力。保育活動の内容は何かが出来ることが目的ではなくて、体験を通して喜んだり面白がったり、一つ大人になる成長過程が大切。具体例をあげ学生がイメージできるよう心掛けています。ゼミの活動では拾ってきた自然物でのリース作り、栽培活動を行い収穫した野菜で焼芋作り、ピザや豚汁を作って食べることも。「保育者になるため…というより、子どもと一緒にワクワクしたり試行錯誤して、できた時の嬉しさを共感して欲しい」と願っています。
幼児期の子ども達は、思いに寄りそってくれる大人が必要です。子どもが元気に自信を持って育っていけるにはどう関わっていけばいいのか、子どものことをもっと勉強したいなら、ぜひ一緒にこの短大で学びましょう!
専門:保育学、幼児教育
北海道教育大学教育学部附属函館幼稚園等幼稚園教諭を経て、東京教育専門学校、淑徳短期大学兼任しながら保育者養成に携わり、2012年盛岡大学短期大学部に就任。学生時代は近くの公園で子ども達と鬼ごっこや野球をして遊んだり子ども会の行事を進めるボランティアサークルに所属。学生時代や幼稚園教諭時代の経験を、学生たちに伝えている。