若手にして親方の風格を放つ土木女子(ドボジョ)
私は地質や土壌汚染などを調査する会社で、ボーリングマシンの助手をしています。ボーリングマシンというのは、ドリルで地中何十メートルまで掘り進み、サンプルを採取する専用の機械のこと。サンプルを分析することで、その土地がどんな地質なのかを調べたり、有害物質に汚染されていないか、地滑りの危険性はないかということも調査しています。分析の結果によっては、建てられる建物や工事の方法が大きく変わることもある重要な仕事なので、かなりやりがいがあります。それにオフィスでパソコンに向かっているよりも、外で体を動かしている方が好きなので、毎日楽しい!作業着を着て現場に出ると燃えてくるって感じです。
建設業界はまだまだ男性社会で、女性だというだけで、良くも悪くも特別扱いされることが多いんです。以前は女性だからという理由で夜勤に出してもらえなかったことがありました。でも、どうしても出たかったので、勝手に現場に行って朝の4時までフェンス越しに作業を眺めてました。先輩から帰るように言われたけど、悔しくて意地でも帰らなかった(笑)。女性が働きやすいように配慮してくれるのはありがたいけど、特別扱いはイヤですね。現場では年下なので、先輩や職人さんからはしょっちゅう叱られるんですが、ついつい言い返してしまうんです。その度にいつも「すみませんでした」って…。ちゃんと反省はしています。
若い力で日本の、いや、世界の建設業界を盛り上げる!
高校生の頃に発展途上国の飲み水問題に衝撃を受けて、井戸を掘る技術者になろうと思ったのが、修成の建設エンジニア学科に入学したきっかけ。さらに、井戸を掘るために必要なボーリングマシンの技術を身につけるために、今の会社に入社…と、夢に向かって着々と前に進んでいます。でも、まだまだ先は長い!まずはオペレーターとして一人前になって、青年海外協力隊に入ることが、夢を叶えるための必須条件だと考えています。そのためにも、日々の業務はもちろん、英語を勉強したり…。あと、筋トレも(笑)。毎日頑張ってます!
株式会社メーサイ勤務/建設エンジニア学科/2013年卒/発展途上国の飲み水問題を解決できる技術者になることをめざして修成に入学。「入学を機に一人暮らしを始め、自分で炊事洗濯をして、友達を家に呼んでご飯を食べたり遊んだり…。学生時代は毎日本当に楽しかったです」と言う喜安さん。勉強に関しては、「授業中に居眠りしてしまって先生に注意されたことも。今思うのは資格取得の大切さですね。資格が必要な仕事が来た時、『その資格を持っているので、やらせてください!』と立候補もできますし」。現在はボーリングマシンの助手として活躍中。夢を叶えるための技術に日々磨きをかけている。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。