スマートフォン・タブレット・インターネットが当たり前のデジタルネイティブ世代がこれからの時代を支えていくことになる中、逆に人々にとっては「リアル」な体験が貴重になっていくと考えられます。
「表現」を余すことなく伝えることは、インターネット内にとどまることはありません。地球規模でさまざまな野外コンサートやフェスティバルなどが開催され、それらの人気はどんどん拡大しています。こうした中、私を含め、サウンドテクニック学科全体で大切にしていることは「リアル」なコミュニケーションです。授業では、音や光を使って、人々に「感動」を伝えることを重視しています。今まで培われてきた「現場」のノウハウとワークフローを元に最先端の技術を利用して、今まで表現することができなかった「新しい体験」を伝える力を養います。
プロのコンサートやライブで使用する音響ミキサーや調光卓、ビデオカメラなどに実際に触れて学ぶスタイルが授業の特長です。「リアルな現場を体験してもらう中で“人々に「感動」を伝える仕事の第一歩を踏み出した!”と感じてもらえたらうれしいですね」と吉原先生。先生の現場経験から生きた技術を学べるほか、新たに「ドローン」「ジンバル」「TouchDesigner」を授業に導入し、時代の最先端を学べる環境をさらに整えました。将来現場で活かせることを惜しみなく教えてくれる環境で、プロとしての未来がハッキリと見えてくるはずです。
私の授業では、アナログ・デジタルのハイブリッド方式で、人々に求められる本当に大切な表現とは何かを常に探求しています。今後の新しい未来を支えていきたいと考えている学生諸君に熱意を持って伝えていきます。
専門:音響・照明・ライブ・映像制作
神戸芸術工科大学 環境デザイン学科卒業後、業界でメディア制作、イベント企画、業務用映像音響機器管理、スタジオ設計などの経験を積む。2008年からは産学連携プロジェクトとして設立された研究施設・大阪電気通信大学 先端マルチメディア合同研究所において音像・映像スタジオ業務を経験。2010年から神戸電子専門学校の教員に。