
本授業では物の質感を観察し、それをデジタル上でリアルに再現する技術を習得します。授業の導入として取り組むのが、卓上のレモンをデジタルイラストで描く課題です。単に雰囲気で描くのではなく、「なぜその色や形になるのか」という理由づけを重視し、光の当たり方や形状を徹底的に観察・分析する力を養います。プロのグラフィック制作現場では、デザインの意図を論理的に説明し、確固たる根拠を持って表現することが求められます。モチーフの特徴を深く捉え、要素を分解して再構築するプロセスを学ぶことは、将来クリエイターとして活躍するための重要な思考力の土台となります。感覚だけに頼らない、説得力のある表現スキルを身につけます。

デジタル上で質感をリアルに再現。光の当たり方や形状を徹底的に分析し、説得力のある表現を目指します。
製品の経年劣化を再現する授業では、摩耗や傷、焦げ、割れといった「アンティーク表現」に取り組みます。学生は単に汚れを描くのではなく、「なぜその傷がついたのか」「どのように使われていたのか」という背景ストーリーを考案し、理由を添えて作品を提出します。傷つきやすい場所や使用状況を具体的に想像しながら観察・分析することで、単なる感覚的な描写から脱却。根拠に基づいた、見る人を納得させるリアリティのある表現へと成長させていきます。

単なる汚れではなく、歴史を感じさせる「アンティーク表現」。傷がついた背景まで想像して制作します。
入学時はPCの電源の入れ方が分からなくても問題ありません。この授業では、Photoshop(R)の基本操作からスタートし、業界標準のMaya(R)やSubstance 3D Painter(R)を用いた高度な3Dテクスチャ制作まで、段階的にスキルアップできるカリキュラムとなっています。授業内では学生同士の会話も活発で、質問しやすい環境が整っています。個々の習熟度に合わせた指導を行い、細かい作業や設定につまずいても丁寧にサポートするため、未経験からでも安心してデジタルアートの世界に飛び込めます。

授業中は、学生一人ひとりに声をかけて疑問点を解消していきます。
美術や創作が好きな人はもちろん、物の構造や仕組みを知りたいという知的好奇心が旺盛な人に向いています。細かい作業に粘り強く取り組めるなら、現在は苦手意識があっても練習量次第で着実に成長できる授業です。

担当:豊嶋先生/「置いていかれる学生を出さない」寄り添い型の授業を展開しています。
3Dモデラー専攻とCG動画クリエイター専攻にて実施されているこの授業では、Photoshop(R)での描画基礎から、Maya(R)やSubstance 3D Painter(R)を駆使した3Dテクスチャ制作まで幅広く学ぶことができます。また、デジタルスキルの習得だけでなく、色・光・質感の理解を通じた「観察力」の育成を重視しており、表現の土台となる力を総合的に養っていきます。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。