
本校を卒業後、実習助手を経て、教員となりました。当初、自分の中では先輩という立場で、勉強の仕方やわからないことがあったときの対処法、臨地実習での心構えや現場でのマナーなど、自身の経験を交えて指導していました。現在も変わらず学生に寄り添い、全員が理解できる授業を心がけています。担当する臨床化学では、試験管やピペットを用いた測定を実習で行います。実際に行われている日常の検査では自動化されていますが、実習で基本的な技術を習得し、正しい測定、精度の高い検査ができるように伝えるなど、学生のうちだからこそ学べる内容を授業に取り入れていくことに努めています。遺伝子検査の実習では試料の正しい取り扱い、マイクロピペットの技術を習得し、PCR検査の原理や基本的操作を学んでもらえるように取組んでいます。

血糖値を測定する「分光光度計」を使った実習風景
1年次の「臨床検査基礎実習」では、[ピペットや天びんの操作法や再現性の確認][濃度のことなる試料を使用した分光光度分析による、Lambert-Beerの法則の学習][顕微鏡を用いた血球観察][血液型の検査][心電図の記録][DNAの抽出と電気泳動]など、2年生で行われる各専門科目の導入となる実習を行っているそう。覚えにくい専門用語は、わかりやすい言葉を用いながら説明、難しい公式は、身近な暮らしの中にあるものに例えながら伝える工夫をしているという井上先生。つねに学生一人ひとりの反応を見ながら、授業が進められています。

自身が学生だったころの思いを生かして、学生とふれあう井上先生
臨床検査技師が行う採血、検体採取や心電図検査、呼吸器検査などでは、患者様と向き合うことも多く、今後は在宅医療において訪問する機会も増えていくと考えられます。本校では様々なことを学んでいきましょう。
高校時代は将来の仕事として薬剤師も視野に入れていたが、数学と化学が得意だったこともあり進路指導の先生の勧めでこの分野へ進んだという。専門学校 東洋公衆衛生学院を卒業後、母校の臨床検査技術学科の実習助手として働きながら、夜間は東京理科大学 理学部二部化学科に通い学びを深めた。その後、専任教員となり、千葉大学 薬学部研究生、杏林大学 保健学研究科 博士前期課程において専門性を高め、現在に至る。
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