あらゆる社会問題を解決 |
近年、世界的な「木造建築ブーム」が起きているのをご存じですか?なぜなら、木は空気中の二酸化炭素を吸収し閉じ込めます。その木材を建築資材に使用すれば、100年経っても二酸化炭素は大気中に放出されません。木材の建物を造れば造るほど、持続可能な建築物として温暖化を防ぎ環境問題解決に寄与するのです。その点から建築物の主流は鉄筋コンクリート造から木造へシフトしています。もう一つのトレンドはリノベーション(既存改修)です。今や新築は激減、20年後には現在の半分以下になるとも言われています。その背景には、昨今の資材高騰に加え、新築に比べ圧倒的に安価で家を手に入れられること。また日本中に溢れている空き家の活用や資源の再利用という、これもまた地球環境保護に一役買えるとあってリノベーションに注目が集まっているのです。 |
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木造住宅は子どもの集中力を伸ばす? |
一方、最近、子どもたちの遊び場は屋内が主流になってきています。そこで、子どもたちの生活環境が発達教育にどう影響を及ぼすかについて研究が進んでいます。中でも、木質材料で造られた空間の方がビニール素材よりも圧倒的に子どもたちの集中力が増し、遊びに集中できたという研究結果が出ています。このように教育という観点からも、子どもたちのための木質空間の実現への意識が高まっています。 |
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木造建築の人材教育が急務 |
木造建築にはさまざまな魅力があることから昨今、見直されニーズは拡大する一方です。 しかし、木造建築分野の技術や知識を充分に擁する人材が不足しています。たとえば、現況の診断や耐震性能、断熱性能の向上、省エネなどに必要な知見を踏まえた技術や、既存住宅の再生に関する経験や知識を持つ人材が足りません。 新しい時代の建築業界を担い即戦力として活躍する人材を多く育成し輩出することが急務です。 |
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