一言で表すと「なんでも屋」です。MVやライブの背景映像、YouTube 編集、テレビCM や街中で流れるサイネージ広告、CD のジャケットデザインなど依頼があれば何でも作ります。企業、個人問わず様々なところから色々なオーダーを受け、形にしていきます。基本はワンマンですが、チームに所属して制作を行うこともあります。決まったフォーマットやセオリーがないので新鮮な気持ちで仕事をし続けられるのが楽しいです。幅広いジャンル、メディアで展開されるので不意に自分の担当したものを目にするなんてこともよくあります。その分一人で背負う責任感やプレッシャーも大きいですが、その甲斐は十分にあると思います。
学生時代、特に1年生の頃は頼まれたことを断らないようにしていました。自分が学んだ技術や知見がどのような場所でどのような相手に役立つかを探るためです。結果として文化祭や上映会などの行事では自分の作ったものや関わったものが必然的に多くなり、学校内はもちろん外部の人にも自分の作品をいろいろと見てもらえました。2年生になってからはそうやって培った技術を基に自分が好きなもの、得意なこと、やりたいことを突き詰めていきました。今思えば、クリエイター活動を行う前からやっていることはほとんど変わっていないですね。学校は失敗や悔しい思いも含めて様々な経験をしながら実践し続けられる良い場所だと思います。
第一に「思っている以上に過酷な業界であること」を念頭に置いてください。 近年技術の進歩は目覚ましいものがあります。それでも人様にお出しする作品はお手軽には作れません。技術とは別に発想力も必要で、観察眼も必須です。普段目にしている作品の裏では想像以上に頭を捻りながら汗を流している人がいます。 競争率も高いです。その世界に足を踏み入れる覚悟をしてください。「これくらいならできるかも」と思ってやってみるとギャップに苛まれ、心が折れてしまう人も多いです。自分がどうなりたいか、理想像を固めてから挑んでも遅くないので、オープンキャンパスに足を運んだり実際に手を動かしながらじっくり決めることをおすすめします。
フリーランス/映像学科/2019年卒/専門学校時代から「頼まれたことは断らない」というスタンスで活動を続けているONda Yuki さん。様々なことに関わり、制作に携わった結果、「自分の好きなもの、得意なこと、やりたいこと」が見えてきたという。これから映像業界を目指す後輩に「自分がどうなりたいか、理想像を固めてから挑んでも遅くない。まずは映像を学ぶ学校の体験入学に足を運んだり、実際に手を動かしながらじっくり決めてほしい。」とエールを送る。