すべてのサッカー選手がずっとプレーを続けられるように、卒業や退団などの節目節目で、今の自分に合ったチームを探せる情報サイトを運営しています。私自身がプロにはなれたものの1年で契約満了になった時、自分より優秀な選手がクラブ探しに苦労している様子を見て、このサービスをつくろうと起業しました。会社が運営する情報サイト「プレーメーカー」を通して、選手やチームが望む相手を見つけられたときがこの仕事のやりがいです。
私は先生方にすごく助けられていて、言葉は悪いですが「使い倒していた」気がします。大学生ってキャンパスライフや友だち付き合いが中心になりがちですが、尚美学園大学の先生や職員の方はフランクで門戸を開いてくれているのでたくさん話をしていました。プロ選手になることしか考えていなかった私でさえ、今のビジネスに活かせるものを多く学べたのは、そうした機会があったからだと思います。
起業自体は、やろうと思えば誰でもできます。資本金の縛りも今はないので、学生でもできます。何の障害もありません。ただ伝えたいのは、「なぜ起業したいのか?」を深堀りすることが重要だということです。例えば、ビジネスの力をつけたいのであれば別の方法もあるでしょう。私自身、起業家になりたかったのではなく、「サッカー選手がサッカーをずっと続けられる世の中にしたい」という夢があったからです。
株式会社プレーメーカー 代表取締役/総合政策学部 総合政策学科/2010年卒/子どもの頃からサッカーに夢中になり、尚美学園大学卒業時に念願のプロ選手としてAC長野バルセイロに入団。開幕戦からレギュラーとして活躍し、全試合の1/3に出場するも1年で契約が満了。その際に次のチームを探すことの難しさを痛感したことが、「選手とチームを結ぶ情報プラットホームをつくりたい」という考えのきっかけになる。会社員として社会人クラブの選手を続けながら事業計画書を練り上げ、2014年に起業。