臨床検査技師は、的確な医療判断のための情報を、科学の力で精査する医療・保健分野の一翼を担うスペシャリスト。一方で、臨床検査技師と聞くと、部屋にこもって検査をする仕事だと思うかもしれませんが、「チーム医療」が求められる今、患者さんとの接点も多くなっています。だからこそ、臨床検査技師に求められるのは「コミュニケーション力」であり、「患者さんのことを考えた検査」です。在学中に先生方から「血液や細胞などの検体はモノではなく、それ自体も人だと思いなさい」と教えて頂いたことを今でも忘れず、微細なことにも気付けるよう丁寧な仕事を心掛けています。今後はより専門性を高め、学会で発表できるようになりたいですね。
私が関西医療大学に入学を決めた理由は、総合医療大学であるため、臨床検査学科以外の他学科との交流を通して、チーム医療に生かせる力を身に付けることができると考えたからです。在学中は、臨床経験豊富な先生方から、現場で本当に必要な技術を指導していただき、4年間で現場に即した知識とスキルを修得。大阪急性期・総合医療センターに就職後は、スムーズに実務にあたることができました。「検体はモノではなく人」という教えのもと、現場に精通した先生方から患者さんの視点に立った医療を学修。実践力を重視したカリキュラムで、技術の修得に加え、物事の本質を見抜く鋭い感性を磨いたことが今の私の大きな糧となっています。
関西医療大学では臨床検査学科以外に多くの医療に関わる職種の学科があり、在学中からチーム医療を学ぶことができます。また、検査機器の自動化が進んでいく今、私たち臨床検査技師には高い専門性が求められています。だからこそ、現場経験豊富な先生方から実際の現場で必要な知識や技術を学ぶことができることは大きな魅力ですね。現在、関西医療大学の臨床検査学科では、主にがんの早期発見、早期診断につなげる細胞診断のスペシャリストである「細胞検査士」の課程も学べると聞いています。学校選びの際には、同じ臨床検査学科でもどんな資格が取れるのか、資格取得サポートやカリキュラム内容についてもぜひ調べてみてください。
独立行政法人大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センター勤務/保健医療学部 臨床検査学科 卒/2017年卒/他学科との交流を通して、チーム医療に生かせる力を身に付けたいという思いから、関西医療大学の臨床検査学科へ入学。「検体はモノではなく人」という教えのもと、現場に精通した先生方から患者さんの視点に立った医療を学ぶ。卒業後は、独立行政法人大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センターに就職。「患者さんのことを考えた検査」のできる臨床検査技師を目指し、日々奮闘中。「今後はより専門性を高め、学会で発表できるようになりたいですね」と和田さん。