オンリーワンでありながら、普段使いのリアルクローズの制作を手掛ける浦田さん。目標にしていたアパレルブランドの立ち上げを支える学びについてお話を伺いました。
ヒロ・デザイン専門学校では服づくりの基本的なことを徹底的に身につけられました。実践する機会も多く、その一つがブランド企画の授業です。ブランドコンセプトに合わせてデザインした服を制作・展示します。年間で60着制作したものを実際に販売しました。自分の作品が「売れる」体験を通して服づくりの喜びを改めて実感しました。「着て楽しい服とはどんなものか」アイデアを絞り出す経験を通して、考える力も養えました。
「好きな服をつくりたい」という強い思いは大切ですが、仕事として継続していくためには、素材の原価や制作に掛かる経費、販売する値段などをトータルに考える必要があります。元々、販売に関心があり、ファッションビジネスの授業を通してさらに知識を深めることができました。アパレルブランドを立ち上げる上で、デザインなどの表現力、販売の企画力、そして経営知識まで幅広く身につけられたことは強みになっています。
現在は起業を目指す人を支援する倉敷市児島産業振興センター内に拠点を構えています。そこで、着る人たち一人ひとりが唯一のスタイルを生み出せるリアルクローズを提供する、UITU(ユイツ)というブランドの立ち上げに向けて活動しています。アパレル業界への新規参入は難しいのですが、縁あって手掛けたペット服で開拓した取引先や販売の仕方を取り入れ、新しいことに挑戦していきたいと考えています。