私は理学療法士として小児に対する理学療法を実施している総合病院で臨床経験を積み、子どもから高齢者まで幅広い年代を対象に、理学療法を行ってきました。現場経験を重ねてきてあらためて感じたのは、病気やけが、老化による障害などで体が不自由になった人の身体機能の回復・悪化の予防を図るためには、動作障害が起こっているのは何故なのかを身体機能レベルで考えるということ。身体の状態を正確に見極め、様々な選択肢の中から療法を計画して実行するためにまず基本となる「正しい評価」をしっかり学んでほしいと思います。さらに評価には、患者さんの生活レベルや環境に合わせて目標設定を考えることも必要なため、いくつかの症例を出しながら現場でしか学ぶことのできないことを、1つでも多く学生に伝えられたらと思いながら教えています。
単調で一方的な授業にならないように、講義と実技を織り交ぜながら、学生の理解や興味を引き出す授業を行っているという本保先生。「専門知識を養うための座学の授業が多くなってしまいがちなので、飽きの来ないように座学+実技の形態を授業に取り入れるようにしています。座学で学んだことをそのまますぐに実践に結び付けられるので、学生のモチベーション維持にもつながっています」。さらに、ディスカッションやグループワークを取り入れた授業も実施。自分で考える力や問題解決力、コミュニケーション力を高めていきます。
覚えることが多く勉強は大変ですが、毎日コツコツとした積み重ねが大事で、それが将来につながるものだと感じています。理学療法士になりたいという夢の実現に向けて頑張る皆さんを、全力でサポートしていきます。
専門:地域理学療法学、理学療法評価学III、運動学IV、運動生理学、セミナー/理学療法士
大学時代にケガをした経験から理学療法士に興味を持ち「勉強したい」と思い大学卒業後、専門学校に入学して理学療法士(国)の資格を取得。卒業後は、小児理学療法に力を入れている総合病院の勤務を経て、2008年に専門学校 星城大学リハビリテーション学院の教員となる。現在も教鞭をとりながら、理学療法士として活躍中。