水産大学校の関連ニュース
水産大学校、海洋生産管理学科柏野祐二教授が「2022年度日本海洋学会日高論文賞」受賞
2022/6/29
水産大学校 海洋生産管理学科柏野祐二教授が、「2022年度日本海洋学会日高論文賞」を受賞した。
受賞した論文は日本海洋学会の国際誌であるJournal of Oceanographyに2020年に掲載された”Temperature and salinity variability at intermediate depths in the western equatorial Pacific revealed by TRITON buoy data"（トライトンブイで観測された西部熱帯太平洋の中層海洋における温度・塩分の変動について）。
西部熱帯太平洋域は南北の高緯度域で沈み込んだ中層水（深さ300～1000mの海水）が出会い、終末を迎える場所と考えられているが、どのような変動をしているかは観測データが少なくほとんどわかっていなかった。
この論文では国立研究開発法人海洋研究開発機構が1998年～2013年に西部熱帯太平洋に展開したトライトンブイのデータを使って、その中層水がどのような変動をしているかを研究したもので、たとえばエルニーニョ現象の影響が深さ750mにまで及んでいることや、中層水が長期的に低塩化していることを明らかにした。
このことは、温暖化に伴う高緯度域の大気・海洋の変動や、エルニーニョ現象が熱帯の中層海洋にまで影響する可能性を示している。
受賞論文の詳細については、以下のHPを参照。
https://link.springer.com/article/10.1007/s10872-019-00530-9
■詳細リンク先(http://www.fish-u.ac.jp/cgi-bin/ns_dtl.pl?1666)
受賞した論文は日本海洋学会の国際誌であるJournal of Oceanographyに2020年に掲載された”Temperature and salinity variability at intermediate depths in the western equatorial Pacific revealed by TRITON buoy data"（トライトンブイで観測された西部熱帯太平洋の中層海洋における温度・塩分の変動について）。
西部熱帯太平洋域は南北の高緯度域で沈み込んだ中層水（深さ300～1000mの海水）が出会い、終末を迎える場所と考えられているが、どのような変動をしているかは観測データが少なくほとんどわかっていなかった。
この論文では国立研究開発法人海洋研究開発機構が1998年～2013年に西部熱帯太平洋に展開したトライトンブイのデータを使って、その中層水がどのような変動をしているかを研究したもので、たとえばエルニーニョ現象の影響が深さ750mにまで及んでいることや、中層水が長期的に低塩化していることを明らかにした。
このことは、温暖化に伴う高緯度域の大気・海洋の変動や、エルニーニョ現象が熱帯の中層海洋にまで影響する可能性を示している。
受賞論文の詳細については、以下のHPを参照。
https://link.springer.com/article/10.1007/s10872-019-00530-9
■詳細リンク先(http://www.fish-u.ac.jp/cgi-bin/ns_dtl.pl?1666)
基本情報
入試情報
その他
