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万葉挽歌の表現 ~挽歌とはなにか~

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開催日時
  • 2026年
    3月
    14日
    (土)
    14:00~15:30
万葉挽歌の表現
~挽歌とはなにか~

プレミアム講座は東京都立大学教員の専門的かつユニークな研究の内容を紹介する講座です。興味のある方々に受講していただけるよう特別価格で提供しており、入会金も不要(一般の方)です。高校生は無料で受講できます。尚、当講座に関しては事前のキャンセルの場合でも受講料は返却いたしませんのでご了承願います。

古より、死は人間が免れ得ない事柄の一つでした。身近な者の死、敬愛する者の死、やがて訪れる自己の死を、どのように認め克服していくのかが、文学に託された一つの課題であったともいえます。平安時代から現代に至るまで、日本人の死葬儀礼や死生観に深く結びついてきたのは主に仏教です。しかし、それ以前の上代には、人々の脳裏に仏教が浸透する以前の古い死生観に基づく死葬儀礼がとり行われ、それらを反映する神話や歴史叙述、歌謡や和歌が文献に記されました。
現存する我が国最古の和歌集『万葉集』にも、人の死に関わる多くの歌が収載されています。『万葉集』は雑歌・相聞・挽歌という三大部立を基本構造として持ち、人の死に関わる歌は主に挽歌の部に収められています。つまり『万葉集』に於ける挽歌は、天皇や宮廷に関わる公的儀礼歌である雑歌や、恋の歌である相聞歌に匹敵する重要な位置を占めていたのです。ここから、当時の人々が死や死葬文化をいかに重視していたかが分かります。平安時代以降の勅撰和歌集では、人の死に関わる歌は哀傷(または哀傷歌)の部に収められ、もう挽歌という部立名は使われなくなります。挽歌は、数多の和歌集のうち『万葉集』だけにしか見えない特別な歌なのです。
それでは、挽歌とはどのような歌なのでしょうか。当時の人々は「死」という概念をどのように捉えていたのでしょうか。彼らはどのような表現で「死」を歌い、死者に思いをはせたのでしょうか。この世を去った死者の魂はどこへ向かうと幻想されたのでしょうか。
本講座では、『万葉集』に長大な挽歌作品を多く残したことから、研究史の上で「挽歌歌人」とも呼ばれる柿本人麻呂の様々な挽歌作品の表現を読み解くことで、当時の人々の思いや死生観、他界観に迫ってみたいと思います。

※アーカイブ配信(録画:7日間限定)視聴も可能です。


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