医療法人徳洲会 宇治徳洲会病院で作業療法士として勤務。病気やケガなどで身体や精神に障がいのある方に対して「作業活動」や「日常動作訓練」によるリハビリをご提供しています。私には忘れられないエピソードがあります。ご担当した50代の患者様は、入院時に病識がなく「家に帰りたい」と涙されていました。3か月一緒にリハビリをして、退院後の生活を見据えて家事評価を行ったり、ご家族へ退院後の注意点をご共有。いざ自宅退院の日には、患者様と涙ながらに喜び合いました。その後、ご家族と感謝を伝えに来てくださった際は、改めて患者様のこれからの生活に関わるという責任感が湧き、とてもやりがいのある仕事だと実感しました。
作業療法士をめざすきっかけとなったのは、高校生の頃にしていた介護施設や放課後等デイサービスでのアルバイトです。そこで作業療法士の仕事の幅の広さややりがいを知り、将来の仕事として志すことを決意。京都医健では、豊富な授業を通して充実した4年間を過ごしました。特に最後の実習が終わって、国家試験に挑むまでの約5か月間は、人生で一番勉強に励んだ時間です。先生方の温かいサポートと気合いに背中を押され、無事乗り越えられたことに心から感謝しています。今でも、熱心に教えてくださった教職員の方々や実習でお世話になったバイザーの先生方、当時の患者様のことを考えると、もっと頑張ろうと気持ちを新たに仕事に取り組めます。
作業療法士は患者様の生活やその背景をお伺いして、その方に合ったゴールや目標に向かって回復のサポートができるやりがいのある仕事です。自分が知識や技術を身に付ければ身に付けるほど、リハビリを通してできることが増え、患者様のこれからの生活の可能性を広げることができます。また、活躍できるフィールドが広いことも作業療法士が注目される理由。身体障がい分野だけでも、発症から経過によってアプローチが変わったり、精神疾患分野や発達障がい分野では、年齢や疾患に関わらず幅広くサポートができ、活躍できる場所が多いことも魅力です。ぜひ京都医健で即戦力となる経験をたくさん積み、現場で求められる作業療法士になってください。
医療法人徳洲会 宇治徳洲会病院勤務/作業療法科 卒/2022年卒/滋賀県立高島高等学校出身。仕事の幅の広さややりがいに魅力を感じ、作業療法士をめざす。進学先の京都医健専門学校を卒業後、幅広い分野のリハビリができること、病院の温かい雰囲気に魅かれて『医療法人徳洲会 宇治徳洲会病院』に就職。「若いセラピストが多く、明るく活気がある職場で充実した毎日を過ごしています。今後は興味がある分野で専門性を高めていくことや、地域の方々をサポートする訪問リハビリを行うことも視野に入れながら、作業療法士としてキャリアアップしていきたいです!」と饗庭さん。