個人が抱える問題の多くは個人だけでの解決は難しいのが現状です。そういった問題を抱える人を取りまく環境の改善を目標とし、科学的データに基づいて問題解決に踏み込んでいます。主な研究分野は、保育や子育て支援、ジュニアスポーツに関すること、不登校や引きこもり支援、街づくりに関することの4つ。
なかでもスポーツに関するものは、スポーツ・ハラスメントを中心に、指導者や保護者の関わり、メンタルトレーニングについての研究と実践を行っています。自分自身の地域スポーツチームでの経験を通して、試合前の子どもの不安に親としてどう接するか、声掛け方法や応援の仕方等、ハラスメントやいじめに直結する「保護者をメインとした心理学」という視点に注目し、それを指導者や保護者へ啓蒙するセミナーを開講しています。
「教育・学校心理学B」では、学校の部活動から始まるいじめの事例を取り上げ、データを基にロールプレイを繰り返して体験的に理解し、問題解決の糸口を探します。学生たちはいじめが始まるきっかけや保護者同士の関係性がどのように影響するか、そして、保護者の立ち位置を話し合い、子どもにとって快適な部活動の環境づくりを考えます。
また、「子育てカンファレンス」ではフィールドワークを通して、子どもの遊びの現状と子どもたちや子育て家庭にとっての居場所について考え、子育てに最適な環境を検討・提案します。
大学受験は大変ですが、生涯にわたる学びの第一歩がここからはじまります。東京未来大学ではプロジェクト活動を通して、リーダーシップやチームで協働する力を育みます。本学でより多くの学びを手に入れましょう。
専門:臨床心理学、コミュニティ心理学、発達心理学
略歴:筑波大学大学院教育研究科修了。東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科単位修得満期退学。筑波大学にて(学術)博士号取得。放送大学、立教大学、筑波大学大学院の兼任講師、武蔵工業大学学生相談、東京都スクールカウンセラー等を経て2007年より現職。
保育相談や巡回相談の他、全国保育士会や全日本中学体育連盟等で保育・子育て・スポーツ・学童等の講演会を開講。