就活バスで東京遠征も!充実する大学キャリアセンターの就職支援

就職難が続いている今、クローズアップされているのが大学のキャリアセンター(名称は大学によってさまざま)だ。

 

就活生へのさまざまな支援を充実させることで、就職率アップに成功している大学もあり、今や「大学の実力」を見極める際の重要な判断材料の一つになりつつある。

 

気になるのが具体的な支援の中身。一般的によく行われている取り組みは、個別相談、大学に集まる求人の紹介、職業適性診断、エントリーシート対策講座、模擬面接、ビジネスマナー講座、業界研究・企業研究講座、企業の人事担当者を招いた説明会などだ。1・2年次から仕事やキャリアをテーマとした講座を実施するケースも多く、熱心な大学では年間を通して時期に応じたイベントを頻繁に開催している。

 

個別相談に関しては、専門の資格をもつキャリアアドバイザーや教員を配置する大学が増加。また、就職活動を経験したOB・OGが就活サポーターとしてキャリアセンターに常駐し、相談に応じている大学も多い。

 

このような多角的な就職支援に取り組む大学は増加し続けているが、さらに進んだ支援を実施している大学も。例えば、明治大学就職キャリア支援センターは、4年次の秋以降、まだ内定の決まっていない学生を対象に「学内採用選考会」を実施。3月まで月に1回、15~20社を大学に招いて企業説明会を開き、その場で1次選考まで行うイベントだ。

 

地方大学でも注目の動きがある。石川県の金沢工業大学では、都市部への就職を希望する学生の交通費負担を軽減するため、2月から7月までの間、東京・名古屋・大阪まで就職活動支援バスを運行。東京・名古屋・大阪にはそれぞれ同大学進路開発センターの企業訪問スタッフが常駐し、企業との関係を強化するなど、地元エリアに留まらない就職支援体制を敷いている。

 

また、立命館大学キャリア・オフィスでは、「就活は団体戦」という方針の下、ゼミごとに就活リーダーを設けている。彼らに重点的に情報を発信し、ゼミ内で共有する方法をとることで、リーダーを中心に協力し合う関係を形成。就活の最大の敵である「孤立」を防ぐ仕組みだ。

 

このほかにも各大学独自の試みはたくさんある。キャリアセンターの活動内容などは各大学のホームページでチェックできるので、志望校選びの際にはしっかり調べておこう。