三度の飯より漫画が好きな私が選ぶ「古典が好きになったマンガ3選」<みんツイ研>
みんなのTweet研究会”では、同世代のTweet内容をデータ分析のエキスパート企業さんと一緒に分析し、頻出したキーワードを元に大学生ライターが記事にしていきます!
高校生なら誰もが避けては通れない科目、古典。いったん「苦手だな~」と思ってしまうと、なかなかやる気も起きないし、何から始めていいのか分からないし、悩みのタネになっている人も多いのでは?!
今回注目したキーワードは「漫画」。
三度の飯より漫画が好き、そんな私が「これで古典が好きになった!おススメ漫画3選」を紹介します。
「超訳百人一首 うた恋。」
杉田圭(著)2010/8 KADOKAWA
百人一首で馴染みのある和歌の中から恋愛物だけを抜き出して、平安貴族達を中心に読み手を取り巻くラブストーリーを追った「うた恋。」シリーズ(全4巻、番外編2巻)。優雅で華やかな貴族の生活の中にある、切なくて涙が出るような話の数々に、どんどん引き込まれていきます。(ちなみに、私は泣きました。)
綺麗なイラストの細かい所に古典の知識、原文の内容が散りばめられていて、漫画として楽しみながらしっかりと勉強になるシリーズです。学校の授業で原文を読んだ時に、「ああ!『うた恋。』のあの部分はこのことを描いていたのか!」とはっとすることも多々ありました。
時代が変わっても日本人の感性は少しも変わらないんだな、和歌ってロマンチックだな、と古典ファンになること間違いなしです!
「日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典」
蛇蔵、海野凪子(著)2011/8/25 幻冬舎
これは日本の代表的な古典文学を、その作者に注目して読みやすいコマ割り漫画でまとめた一冊。作者に注目するという視点が斬新で、史実に基づきながらもユーモア溢れる内容が痛快です!
更科日記の「菅原考標女」を「夢見るオタク少女」と称したり、徒然草の「兼好法師」を脱サラ・フリーランサーと呼んだり…なんだか歴史上の人物に、一気に親しみが湧いてきませんか?
今でも共感できる“あるある”もたくさんありました。
「ヤマトタケルから兼好まで~」とありますが、主に平安時代中心の内容になっています。その時代に日本古典文学は全盛期を迎えていたということでしょうか。まるでそれぞれのエッセイ漫画を読んでいるような、そんな気分で楽しめるコミックです。
「源氏物語 千年の謎(1)(2)」
宮城とおこ、高山由紀子、川崎いづみ(著)2011/11 KADOKAWA
言わずと知れた古典文学の金字塔『源氏物語』も、漫画ならサクっと読めちゃいます。
源氏物語を題材にした漫画は他にもいくつかありますが、2冊で完結するのは私の知っている限りこのシリーズだけ。「古典が苦手。だけど大体の内容を知ることから始めたい…」そう考えている人にはぴったりの2冊です。
それに何より、源氏がイケメン!イケメン漫画好きの私は終始源氏の色気にノックアウトされていました。原文を読む時にも、私の頭の中で源氏はこの絵のイメージで動きます(笑)
このシリーズだけであの超長編物語をマスターすることはできないので、あくまで切り口として。この漫画で『源氏物語』の世界に興味を持ったら、次は現代語訳にあたってみましょう。古典原文に触れた時には、びっくりするほど読みやすくなっているはずです!
まとめ
いかがでしたか?今回紹介した3冊の中には、高校時代に古典の先生から教えて貰ったものもあります。漫画だからと侮るなかれ!こういった歴史漫画は専門家の監修がついていることがほとんどです。
余暇の時間に漫画を楽しみながら勉強ができたら、一石二鳥ですよね。
どれもとっても面白く、気軽に古典に親しめる内容になっているので、ぜひ手に取ってみてください。おススメです!
大学生ライター
Megumi Yamada
横浜国立大学教育人間科学部、心理学専攻の学生。新潟県の僻地で生まれ、神奈川の人の多さにはまだ慣れません。おいしい食べ物とおもしろい本が好き。