留学必修の学部・学科を目指す高校生は、学費にプラスして発生する費用に要注意!
最近、大学の一部の学部・学科で、海外留学を全員必修とするケースが増えている。
留学をしないと必要な単位が足りず、卒業させてもらえないのだ。
例えば2017年に誕生した、昭和女子大学の国際学部英語コミュニケーション学科では、1年次後期から2年次後期までの間に、アメリカにある昭和ボストンへの留学を必修としている。
同国際学科も、2年次後期での留学が必修。
早稲田大学は国際教養学部で、日本語を母語とする学生は、1年間の海外留学が必須。世界各国の約300以上の大学等から留学先を選ぶことができ、アメリカに行く学生が圧倒的に多い。
近畿大学も、国際学部の全員が1年間留学。専攻やコースによって、行き先はアメリカ、中国・台湾、韓国に分かれる。
とりあえず、「国際」と名のついた学部・学科はチェックが必要なようだ。
そのほか、「英語」と名のつく学部・学科で留学を必修とする場合があるほか、玉川大学の観光学部のように、「国際」「英語」がつかなくても留学を義務づけている学校もある。
ここで気をつけたいのが費用の面。
留学費用を計算に入れず、通常の授業料等だけで試算していると、入学後に「学費が足りない!」ということも。
金額的にもかなり大きく、例えば近畿大学は国際学部グローバル専攻必修のアメリカ留学の場合、授業料や生活費、渡航費などで、およそ205万〜280万円かかるとしている。
この間は近畿大学の学費約130万円は免除されるものの、最大で150万円余分にかかるということだ。
現在、大学生で何らかの奨学金を受け取っている人の割合はおよそ半数。
そのほとんどが、「貸与型」といわれる、卒業後に毎月返済していく種類のものだ。
日本学生支援機構の奨学金の場合、月々3万~12万円内で決まった金額を借りることができ、例えば「月々3万円を借りていたけれど、足りないから月々5万円に増やす」ということも可能。
ちなみに返済期間は最長で卒業後20年となる。
奨学金で学費をまかなっている場合、留学費用が足らなくなり、借りる金額を増やすというケースもあるそうだ。
なお、返済不要の給付型奨学金を独自に設けている大学もある。
もちろん一定の成績をクリアしないとならないが、かえって勉強のモチベーションアップにもつながりそうだ。
いずれにしても、留学必修の学部・学科に進学したい人や、必修ではなくても留学を考えている人は、志望校を決める前に費用についてじっくり考えたり、保護者に相談したりしよう。
奨学金についても、学校に早めに問い合わせたほうが対策が立てやすい。
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