日本初! ドローンを専門的に学ぶ高校が2017年4月に登場
ドローンの活用は映像分野以外にも広がっていく
最近は、映画やテレビ番組などでドローンを使った斬新な空撮映像を目にする機会も増えてきた。
興味がある高校生もきっとたくさんいるはずだ。
このドローン、今のところ映像関係で使われることが多いが、近い将来にはもっとさまざまな分野で活用されるようになるとみられている。
例えば、海や山での救急救命や警備、災害現場での調査や作業、さらに、気象の観測、大規模農場の管理、宅配便や郵便の配達など、今、考えられているだけでも実にいろいろ。
もちろん、これ以外の用途もこれからたくさん生まれてくるはずだ。
というわけでドローンは有望株。2015年から2020年にかけての5年で関連ビジネスの売り上げが10倍以上に成長するという予測もある。
つまり、今から数年後には、ドローンの開発や操縦をする人材が、今とは比べものにならないくらい必要になるということだ。
ドローンの操縦のほかプログラミングなども学ぶ
このような社会的ニーズを踏まえて、2017年4月、なんと「ドローンを専門的に学ぶことができる高校」が登場する。
その名もバンタン高等学院ドローン&ロボティクス専攻。
3年間をかけて、ドローンの操縦はもちろん、プログラミング、ロボット工学、デザインなど、「ドローンのスペシャリスト」として働くために必要な幅広い要素を、ドローン業界で働く現場のプロから学ぶことができる。
ドローンはラジコンと同じようなものと誤解されることが多いが、コンピュータプログラミングと手動を組み合わせて動く「飛行するロボット」。
パイロットとして操縦するにもプログラミングの知識があったほうがいいし、ドローンを作る側を目指すなら、ロボット工学やデザインの専門性も必要になるのだ。
パイロットだけでなく開発者やデザイナーも目指せる
同校によれば、現状でニーズが高いのはパイロット。
しかし、今後さまざまな分野・用途で使われるようになると、それぞれの目的に合ったドローンを開発する人も必要になってくる。デザインももっと多様になっていくはず。
このようにドローンにかかわるさまざまな仕事に対応できる力を養うことができるのがこの専攻の特色だ。
もちろん、屋内施設などを利用して操縦のトレーニングも積むことができるが、それだけではないところが大きなポイント。
「ドローンだけ」ととらえると将来の選択の幅が狭くなるようにも思えるが、実は、ITや工学などの分野でも通用する総合力が養えるというわけだ。
とはいえ、このカリキュラムを聞くと、「いきなりそんな専門的な内容が習得できるの?高校時代は基礎をしっかり学ぶべきでは?」と考える人もいるかもしれない。
“まずはやってみる"ことで学ぶ意欲が高まる
確かに日本の高校などでは基礎から積み上げていく学び方が一般的。
それに対して、バンタンではこの専攻に限らず「実践教育」をポリシーとしている。実際にドローンに触れ、動かす中で生まれる疑問が、学ぶことへのモチベーションになっていく。そこを大事にしているのだ。
この学び方だと、「これがやりたい!」という気持ちが先にあるから、必要な知識を「何のために学ぶのか」納得したうえで自分のものにすることができる。この、普通の高校とは異なる学び方が、人を大きく成長させるのだという。そのため、高校卒業時点で、ドローンのプロとしての実力を養うことは十分可能とのこと。
どうだろう?「受験のため」ではない、「目的と実践ありき」の学び方に刺激を感じる高校生もいるのでは?
なお、同高等学院は、前述のように「実践教育」重視のため、現役プロ講師にこだわっていることなどもあり、文部科学省認可の学校法人とはしていない。
しかし、同グループ内のN高校(通信制)と提携していて、同校のネット授業を受けることで高校卒業資格も取得可能。
そのサポート授業もカリキュラムに含まれている。
中学卒業(見込)者だけでなく、ほかの高校からの編入学や高校中退者なども年齢制限なく受け入れている。
いずれにしても、「ドローンを仕事にする」と想像してワクワクしてきたキミは資質ありかも。
さっそくドローンに関する情報収集を始めてみよう!