「地元に残りたい」高校生増加! その理由を高校生に聞いてみた

先日、リクルート進学総研の調査『リクルート進学センサス2013』(高校生の進路に関する調査)が発表された。

 

「ぜひ地元に残りたい」「できれば地元に残りたい」という高校生は、09年から13年までのわずか4年で40.1% → 49.4%と、9ポイント以上も増えている。高校生の地元進学志向はどんどん強まっているようだ。

 

今回その「理由」を探るべく、全国の高校生400人にアンケートをしてみた。(2013年7月リクナビ進学調べ)。

 

●地元に残りたい理由は「経済的事情」が約3分の1
まず、一番多かった理由は、約3分の1が「経済的事情」を挙げている。学費だけでなく「仕送り」も必要となるため、親に大きな負担をかけてしまうということなのだろう。

 

・「費用の面であまり親に迷惑をかけたくない」(高2男子・群馬)


・「遠くのほうとなると下宿などお金がかかる」(高2女子・京都)

 

・「地元のほうが経済的に楽」(高3女子・福岡)

 

・「親に負担がかかる」(高3男子・愛知)

 

●地元好きの高校生も多い!
積極的に地元にいたいという声も多々あった。みんな、地元にいることが当然という考え方のようだ。

 

・「地元が好き」(高1女子・沖縄)


・「地元が安心」(高3女子・北海道)


・「親元を離れたくない」(高1女子・宮城)


・「なるべく地元の友達と別れたくない」(高2男子・大阪)

 

●親元を離れて暮らすことへの不安感を理由にする人も
そしてもうひとつは、親元を離れて暮らすことへの不安感だ。少し弱気な発言ではあるが、このような不安感は、「地元進学」だけでなく、地元に帰って就職する「Uターン就職」も増えることにつながっていくと予想される。

 

・「一人暮らしが不安」(高3男子・岡山)


・「一人暮らしは怖い」(高1女子・東京)


・「都会は怖い」(高1男子・静岡)


・「すぐにホームシックになるので」(高2女子・大阪)

 

好きな地元で生活し、家族や高校までの友人たちがそばにいることの安心感などの心理面を反映して、「地元志向」の傾向はますます拡大していくのかもしれない。