【推薦・AO入試】面接でのありがち“NG 回答”例

大学・専門学校などの推薦入試、AO入試を受ける予定の高校3年生にとって、ドキドキものなのが面接。

 

どう答えていいのかわからない…、ついうっかり変なことやマイナスの印象を与えることを言ってしまわないか心配…という人も多いのではないだろうか。

 

というわけで、今回は推薦・AO入試の面接指導経験豊富な河合塾新宿校校舎長の大森修二さんに、「面接でのありがちなNG回答例」について教えてもらった。

 

●質問に対する回答がたった一言
例えば、「好きな科目は何ですか?」と聞かれて「英語です」で終わってしまうパターン。

「話が長すぎるのも問題ですが、短すぎるのもよくありません。普段の会話でも一言だけの返事は相手にそっけない印象を与えてしまうもの。面接でも同様なのです。必ずその理由などもセットで答えるようにしましょう」

 

●自分の意思が感じられない回答
例えば、志望理由を聞かれて、「先生に勧められたので」「母の出身校なので」と答えて終わりというパターン。

 

「面接は自分を売り込む場。自分がなぜ選んだのかを伝えることが大切です。同様に、“有名だから”とか、“就職率”だけを志望理由に挙げるのも、一面的な情報・評判に振り回されて自分がない印象を与えます」

 

●回答を丸暗記して棒読み
提出書類に書いた内容を丸暗記して、思い出しながら棒読み…というのもNG。面接は会話であって、暗記テストではないのだ。

 

「面接担当者はすでに書類の内容を読んでいますし、全部話すと長くなりすぎる。適度に要約して、書いていない要素を少し加えるくらいがいいでしょう」

 

●あまりに正直すぎる回答
入学後に何をしたいかを聞かれて、真っ先にサークル活動を挙げたり、アルバイトと答えてしまったりする例も。

 

「大学には勉強をしにいくわけですし、その大学や学部を選んだからには、何か学びたいことやその分野に関する興味があるはず。それに関連することを具体的に答えたほうがいいですね」

 

●聞かれたことと違うことを答える
想定外の質問をされて、何か答えねばと、つい聞かれたこととはズレた回答をしてしまうというのもありがちなパターン。

 

「高校生ですから質問の内容によっては答えられないケースもあるでしょう。そんなときは素直に『わかりません』『思い当たりません』と答えてもいいのです。無理に見当違いの話をするよりは印象もいいはずです」

 

面接のポイントはいろいろあるが、大森さんによればなかでも大事なのは次の2つ。事前に十分準備をしたうえで、「面接担当者との“会話”であることを意識すること」「自分をアピールする意識をもつこと」

 

できれば模擬面接を何度か受けて場慣れしておくと、うっかりNG回答をしてしまう危険も減らせるはずだ。