横浜高校のマルチメディア班がプロフェッショナルすぎる!
あのメジャーリーガー、松坂大輔の母校として有名な横浜高校。そこには、「マルチメディア班」という珍しい部活があるという。
そこで、どんな活動をしているのか探るべく、横浜高校に行ってみた!
■試合状況をリアルタイムで速報。まさに“プロフェッショナル”な集団!
まずは、マルチメディア班の活動について顧問の岩本先生にうかがった。
「マルチメディア班は、松坂選手が三冠を達成した1998年に発足しました。普段は、部活動や学校行事などの様子をホームページで紹介していますが、野球部の試合のリアルタイム速報がメインの活動ですね。公式戦では必ず応援スタンドに行って試合の様子を写真に撮り、試合状況をその場で記事に起こしてすぐに更新しています。現在は、10人の部員が力を合わせてリアルタイム更新を行っているんですよ」
応援スタンドから試合状況をリアルタイムで更新!? す、すごい! 部長の須藤駿介くんにも詳しく聞いてみると、
「雨が降っても炎天下でも、試合が中止にならない限りは応援席で更新をしています。ネット環境があまりよくないので、更新の途中で通信が途切れてしまうこともよくあるんですよ(笑)。そんな時は、スマホを使ったりと工夫しながら、なんとか更新が切れないようにしています」
とのこと。
マルチメディア班の活動は、専門的な知識がないとなかなか難しそう…。やっぱり、もともと技術がある人たちが集まって結成しているの?
「いや、そんなことないですよ! マルチメディア班は、パソコン担当だけでなく、カメラ、記事、スコア、ビデオと担当が分かれているんですが、入部してからそれぞれ同じ担当の先輩から知識やコツを学んで技術を身につけた人がほとんどですね」(記事担当/高橋広之くん)
試合の時は、OBの先輩がスタンドに駆けつけて指導してくれることもあるという。代々受け継がれる技術にオリジナルの方法を加えながら、さらに良いものを目指しているんだとか!
■「見てもらうものにふさわしいものを」という意識
マルチメディア班の活動は、週2回のミーティングと野球部などの試合への同行。高校生の場合、試合のほとんどが土日や長期休みに集中するので、大会が重なる時期は休日のほとんどがマルチメディア班の活動にあてられる。
「休みはなくなっちゃうんですけど、閲覧者数が増えたり、『サイト見てるよ』って言ってもらえたりすることも多いので、すごく励みになるし、やる気が出ます!」(ビデオ担当/橋本和海くん)
甲子園の地区予選が始まると、多い日で2000近くものアクセスがあるとか! 更新を待っている読者がいることが、高い意識を保てる秘訣のようだ。
さらに、部活の時間以外でもそれぞれが技術向上に励んでいるようで…。
「できるだけ読みやすい記事を書けるように、プロ野球のネットニュース速報などを見て研究しています」(記事担当/高橋広之くん)
「電車内の広告やスポーツ新聞の記事などを見て、『こういう写真の撮り方もあるんだ』と勉強しています」(カメラ担当/須藤駿介くん)
と、日頃から努力しているというからすごい!
記事担当の高橋くんは、
「この経験を生かして、将来はスポーツ記者になりたい」
と語ってくれた。
3月21日に開幕する高校野球大会には、2年ぶりに選抜出場が決まった横浜高校。応援席で頑張る彼らのアツい戦いにも、要注目だ!