今年はあと一度だけ!流星群の楽しみ方を戸塚高校天文部に聞いた!
毎年話題になる流星群。今年は、流星群を見る機会があと1回だけあるそう。それが、12月14日に流れる「ふたご座流星群」だ! このふたご座流星群は、肉眼でも簡単に見ることができるほど、大きいものだとか。
そこで、神奈川県内で一番の大きさを誇る望遠鏡があり、天文についての知識を豊富に持つ、戸塚高校天文部にお話を聞きにいくことに!
ずばり観測時のポイントを2年生の小田島さんに聞いた。
「流星群には、『オリオン座流星群』『ふたご座流星群』のように星座の名前がつけられています。その星座の近くから、流星群が流れ始めるため、このような名前がつけられているのですが、発光する場所はバラバラです。なので、一部分に限らず、空全体を見渡しているほうが、流星群を見やすいですよ。あとは、何時間も空を見上げることになるので、寝転がって見ることができるように、寝袋などを準備しておくと、首も疲れないし、便利だと思います」
「あと、流星群を見るときは、できるだけ暗闇に目を慣らしておくと星が見やすくなりますね。そのためには、暗闇で携帯電話などの強い光を見ないこと。懐中電灯は、赤いセロハンを貼って光をやわらげるといいですよ」(2年生・込山さん)
「いざ流星群が流れ始めたら、流れるスピードや色に注目してみてください。赤、白、青の色があったり、ゆっくり流れたり、シュッと速く流れたり、一つひとつ違うので楽しいですよ。カイロやあったかい飲み物などを準備しておくと長い待ち時間も苦じゃないと思います!」(2年生・下釜さん)
いいな~! なんかキャンプみたいで楽しそう♪ みんなも普段、校外で星を見たりするの?
「そうですね、1年に1回合宿にも行きますし、大学や、プラネタリウムで自分たちの研究を発表する機会も多いので、やることはたくさんあります。合宿では、なかなか都会では見ることができないたくさんの星を、一晩中見ることができるので、とても楽しいです」(1年生・村岡くん)
「普段は2週間に1度、金曜日だけ21時まで学校に残って観測をするのですが、初めて土星の輪っかが見えたときは感動しました」
とは、2年生の加藤くん。
望遠鏡が一目見たいと、案内してもらうと…天文台にドドーンと構える大きな望遠鏡。近くに行くとその迫力に圧倒される…!
「望遠鏡自体も大きいのですが、レンズの直径が35センチもあるんです。このレンズの大きさは県内の高校の中で最大なんですよ。それに、この望遠鏡は、コンピューターで管理できるようになっているため、観測したい天体などをあらかじめ入力しておくと、勝手にその方角にレンズを合わせて、撮影もしてくれます」
とは、天文部顧問の太田先生。
戸塚高校の天文部では、星や月を観測する以外にも、天体を撮影したり、ロケットに代わる宇宙への輸送手段の『宇宙エレベーター』というものの研究に参加したり(!)と、活動内容はかなり本格的! すごいのは設備だけじゃなさそうだ。
「望遠鏡で観測する日以外は、撮影した天体の写真を専用のソフトを使って星をハッキリ見えるように処理したり、校内や校外発表用のプレゼンの準備をしたり、班に分かれて研究を行います」
とは、副部長の原田さん。
天体に想いをはせるって何だかロマンチックでいい! 最近、空を見上げていない人は、流星群をゆっくり眺めてみては?