ニコニコ動画でアーティストデビュー!?

少し前なら、アーティストになるためにデモテープをレコード会社に送ったり、オーディションを受けたりすることは当たり前だった。しかし最近では、ニワンゴが運営する投稿動画配信サービス「ニコニコ動画」を通じてデビューを果たす人も増えている。

 

1月25日から全国ツアーを開始した5人組ユニット「√5(ルート・ファイブ)」もそのケースだ。メンバーはそれぞれ、ニコニコ動画でお馴染みの人気カテゴリ「歌ってみた」や「演奏してみた」で動画を配信し、人気を集めた歌い手。今では、√5として発売したシングルが、オリコンデイリーランキングのトップ10に入ることもある。

 

こうしたケースのほかに、初音ミクなどのボーカロイドを利用してオリジナルの楽曲を配信し、そこから火がつくことも。

 

例えば、ももいろクローバーZ、ノースリーブスなどに楽曲を提供しているヒャダインや、「supercell」として複数のクリエイターとチームを組んで作品を発表しているryo。彼らはニコニコ動画を通じて知名度を上げたと言っても過言ではない。

 

このように、ニコニコ動画は新しい才能を発掘するための場所となっている。そこには動画視聴再生数という目に見える評価があることが大きな理由と考えられる。

 

ちなみに、「歌ってみた」には、パソコンとマイクがあれば気軽に挑戦することが可能。あとは歌と音源のミックスや動画を作成するためのフリーソフトを入手するだけだ。

 

ただ、サイトには「歌ってみた」に関する動画が無数に存在する。そのなかから頭ひとつ抜け出し、人気を得るのは簡単なことではない。楽曲にアレンジを加える、動画にインパクトをもたせるなど、独自の視点が必要となる。そのアイデアがある人はぜひチャレンジしてみよう!