将来の夢バナ★「将来の夢がある人&まだない人」編
高校生同士が自分たちの将来について、本音で語り合う「夢バナ」シリーズの第2回目。
今回は、将来やりたいことが見つかった人、まだ見つからない人が混ざった、男女3人のグループ。やりたいことを見つけるペースは人それぞれ。ただ、将来の目標の有無は、高校生活の過ごし方にも影響するみたい。
■ジュン君(高1/帰宅部/最近エレキギターを始めた)※名前は仮名(以下同)
~好きなことを見つけたい!と、読書や未経験のことに挑戦~
○10年後のイメージ
仕事はもちろん、私生活もエンジョイしたいので、コラージュには趣味の写真を貼りました。クオリティの高いモノが好きなので、今はちょっと買えないものをコレクションできるように、そこそこ収入は欲しいかな。
○将来の夢について
「本当にやりたいこと」がなかなか見つからないんです。方向性も決まっていない。うーん、サラリーマンとかは嫌かな。ちょっと人と違うことをしたいという気持ちがあります。
○いま取り組んでいること
やっぱり好きなことに関係した仕事がいいかなと思って、高校生になってからギターを始めてみたり、本を読んでみたりして、好きなことを探しているところです。高校に入学する時、「毎日同じことをダラダラやるのはもったいない。何かできるだろう。今しかない」って思ってから、興味を持ったものはやるようにしています。
○進路の悩み
目的がないと、何もやる気にならない。まず好きなことを見つけて、目標を持って、勉強のモチベーションを上げたいです。
■カズ君(高1/模型部/電車好き)
~将来の目標のために工業高校に入学。高卒後の進路は未定~
○10年後のイメージ
コラージュのタイトルは「何でもできる自分」。やりたかった電車の整備の仕事もできて、自分の身の周りのことも自分でできるイメージで。
○将来の夢について
自分は将来、電車の整備の仕事に就きたいと思っています。きっかけは、小学校の理科で「電気」を習った時、「電車には複雑な技術がぎゅっと詰まっている」と聞いたこと。それから電車について調べて好きになり、整備の仕事がしたくて工業高校に入りました。
○いま取り組んでいること
学校の勉強と資格を取ることです。自分のできることが広がるから。うちの学校は就職する人が多いんですが、よい成績と資格を持っている人は強いです。僕も電気工事士の第二種と消防設備士甲種第4類を取りました。去年の夏休みはその勉強に費やしました。
○進路の悩み
大学に行ったほうがいいか迷っています。周りは就職を考えている人が多くいますが、大卒しか採らない会社もあるし…。親には「大学に行ったほうがいい」、先生には「自分の考えで決めろ」と言われ、どうしようか考え中です。
■リノさん(高2/テニス部)
~「キラキラ」好きから将来をイメージ。志望校も決定済み~
○10年後のイメージ
タイトルは「キラキラした毎日」。キラキラしたものが好きなので、そういうものに囲まれて暮らしたい。具体的には、ブライダルの仕事をして、普通に結婚して、毎日幸せに暮らすイメージです。
○将来の夢について
小さい子が好きなので、保育士や幼稚園の先生についても調べたことがあります。でも、結婚後や、年齢を重ねた後、ずっとは続けられないと思って…。それで「キラキラするものが好き」ということから考えて、まず浮かんだのはモデル。でも自分には向かないからと、めちゃくちゃ考えて、「キラキラを作る側になろう」とブライダルの仕事を選びました。
○いま取り組んでいること
勉強をし始めました。ブライダルの仕事に近づくためには、まず大学。頭が足りないので、勉強して成績を上げて推薦を取ろうと頑張っているところです。
○大学について
志望校は、ある女子大です。場所的に通いやすいし、やりたいこともできるから。ネットで口コミを見たり、塾の先生の話を聞いたりして、学生の人柄がよくしっかりしていそうなので決めました。オープンキャンパスはそんなに行っていないけれど、もういろんな学校を知ろうとはしていないです。
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将来やりたいことが見えず、勉強のやる気が出ないというジュン君。一方、カズ君とリナさんは、興味のある仕事に向けて勉強を頑張っていた。将来の目標の有無は、高校生活にも影響するようだ。
最後に、お互いの話を聞いた感想を一人ずつもらった。
ジュン君:人の意見を聞けて、自分を考え直す機会になりました。情報が全然足りていないので、どんな学部で何をやっているかを調べてみようかな、と。
カズ君:自分は工業高校なので、普通科の人の話が聞けて参考になりました。大学についても、ちゃんと調べてみます。
リナさん:学校では「早く進路を決めろ」という雰囲気があって決めたけど、まだ進路に迷っている人もいるし、焦って決めなくてもいいかもしれないですね。
違うタイプの学校に通う高校生の話は、お互い気づきや刺激になるようだ。同じ高校の友達ばかりでなく、たまには中学時代の友達や、他校に通う先輩の話を聞いてみるとよいかも!
第1回の「グローバルな職業を意識する女子」編はコチラ。
第3回の「学校はどう選ぶ? 大学への進学希望者」編はコチラ。
●リクナビ進学「オープンキャンパスに行こう!」コーナー