「じぇじぇじぇ」だけじゃない! 高校生のお気に入り方言は?

じぇじぇじぇ~! NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で登場人物の海女たちが驚いた時に使う表現が話題になっている。これをきっかけに、方言の魅力を再認識した高校生も多いのではないだろうか。

 

そこで、リクナビ進学は方言について高校生300人を対象にアンケートを実施。高校生が好きな方言を地域ごとに集計したところ、ベスト5は次のとおりだった。

 

■高校生が好きな方言(方言のある地域ごとに集計)
1位 大阪(関西弁、大阪弁など)
2位 京都(京都弁)
3位 福岡(博多弁など)
4位 広島(広島弁)
5位 東北(津軽弁、南部弁、会津弁など)

 

関西弁のお笑い芸人が全国区で活躍している影響か、1位はダントツで「関西」。お笑い番組を見たあと、つい「なんでやねん」など発言していないだろうか? 強烈な影響力をもつ関西弁に、高校生もすっかり魅了されているようだ。

 

2位の「京都」の方言は、大阪弁に似ている面もあるが、受ける印象は全く違う。「~しはる(~する)」、「あらへん(ない)」といった独特の表現やアクセントは柔らかく穏やか。長い間日本の都として栄えていた京都ならではの、雅やかな雰囲気が魅力なのだろうか。

 

3位「福岡」の代表的な方言といえば博多弁。「どげん(どう)」「見よーったい(見ているんだ)」「持っとーちゃんね(持っているんだよね)」など、かわいらしい響きが人気の秘密か。「だ行」と「ら行」の発音を取り違えることが多く、角にあるうどん店であることから「かろのうろん」(角のうどん)という名のうどん店があるというエピソードも。

 

4位「広島」の方言は、「わちがするけぇ(私がします)」「わりゃ~、はぁいぬるんかい(お前はもう帰るのか)」…など、広島弁には確かに迫力がある。

 

5位となった津軽弁や南部弁など「東北」の方言には、ユニークな表現がざくざく。独特すぎて地域外の人には理解しにくいが、次の文はどんな意味かわかるだろうか?

 

「おーぶじょほしたんし」<秋田> →「大変失礼しました」
「うざねへあでしまったな」<岩手> →「苦労したねえ」
「こえなげるのいだわしな」<青森> →「これを捨てるのはもったいないな」
※参考:三省堂『全国方言辞典』

 

狭い日本だが、表現の多様性に改めて驚かされる。みんなの地域にはどんな方言があるだろうか? 方言も日本の豊かな文化のひとつとして大切にしていきたいものだ。