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『伝え方が9割』の著者に聞く!進路を反対されたときの対処法

『伝え方が9割』の著者に聞く!進路を反対されたときの対処法

「行きたい学校があるのに、保護者に反対されて困っている」という人、けっこう多いのでは?

 

保護者の反対にどう対応すればいいか、ベストセラー『伝え方が9割』の著者で「伝え方のプロ」である佐々木圭一さんに聞いてみた。

 

■保護者が反対するのは、「将来この子が幸せになるイメージがわかない」から

 

 

言いにくいことを伝えなければならない、この意見はどうしても通したい…などの場面で、言葉の選び方ひとつで相手の反応がガラリと変わるときがあります。『伝え方が9割』は、そんな効果的な伝え方のレシピをまとめた本。学校やバイトでの人間関係や、恋愛においても、伝え方ひとつで相手からの答えが大きく変わるものなのです。

 

しかし、「自分の進路を保護者に反対されているから、説得したい」という場合は、伝え方のテクニックだけを習得しても、根本的な解決にはなりません。

 

保護者が子どもの進路に反対するのは、「その道に進んでも、将来この子が幸せになるイメージがわかない」から。つまりは、「わが子に幸せになってほしいから」反対しているのです。まずはそれを、理解してください。

 

ではそんな保護者に、自分の進路について納得してもらうにはどうすればいいか。
「この道に進んでも大丈夫そうだ(=幸せになれる可能性が高そうだ)」と保護者に思ってもらうことです。なので、まずすべきことは、「本当にこの進路でいいのか、今一度じっくり考え抜いてみる」ことです。

 

■自分の将来をリアルに想像してみよう

 

考え方としてオススメしたいのは、25歳の自分、30歳の自分、40歳の自分を想像してみること。その年齢になったとき、どこで何をしていたいのか、どれぐらい稼いでいたいのか、できるだけリアルに想像して、表に書き出してみましょう。「妄想」でも構いませんよ(笑)。やってみると、意外に楽しい作業だと思います。

 

表

 

このように、自分の将来をリアルに想像すると、例えば「なりたい姿を実現するためには、今進もうとしているルートで正しいのか?正しくないのか?」が何となく見えてきます。

 

「好きな人が行っているからこの大学」「今バンドをやっているから音楽の専門学校」などという単純な発想で進路を考えていた人はきっと、自分で書き出してみた「将来像」と進路がつながらなくなるでしょう。でも、将来をじっくり考えた結果、それが今進みたいと思っている進路とつながっているならば、こんなに説得力のある材料はありません。

 

■将来のイメージ表をもって保護者と話をしてみよう

 

「お父さんがぼくのことを心配して、反対しているのはわかる。でも、30歳、40歳の自分を想像したときにこのようになっていたいと思ったから、この学校に進んでこれを勉強したいんだ」

 

表を見せながらこう伝えられたら、保護者はどう思うでしょう?ただやみくもに「ここに行きたいんだ!」というよりも、「この子が言う進路に進んでも、幸せな人生が歩めるのかもしれない」と思ってもらえる確率はグンと上がるはずです。

 

これからの人生、進路以外にもあなたの意見や行動を誰かに反対される場面があるかもしれませんが、私はいいチャンスだと思います。反対されたときには一回立ち止まり、「本当にこの選択でいいのか?自分は幸せになれるのか?」とじっくり考えてみてください。「自分がより幸せになれる選択」が、できるようになるはずですよ。

 


佐々木圭一氏
コピーライター、作詞家、上智大学非常勤講師。1997年広告会社に入社。もともと伝えることが得意でなかったにもかかわらず、コピーライターとして配属され苦しむが、あるとき伝え方には技術があることを発見。そこから伝え方だけでなく、人生ががらりと変わる。その体験と、発見した技術を綴った著書『伝え方が9割』(ダイヤモンド社)が41万部(2013年9月現在)のベストセラーに。

佐々木圭一/『伝え方が9割』

伊藤理子 フリーエディター・ライター

伊藤理子

Webサイトや情報誌などで取材・執筆活動を行う。仕事、キャリア、ビジネス、教育分野を中心に旅行、結婚、飲食分野など守備範囲は広く、手広さがウリのフリーランサー。趣味は食べること、飲むこと。エンゲル係数の高さが自慢です。

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