モットーは「患者さんに寄り添える看護師」。以前は声かけや目線の合わせ方など「これでいいのかな?」と悩んでいましたが、手術の直前にお話しした患者さんから「とても話しやすかった」とお手紙をいただき、自信を持つことができました。笑顔や「ありがとう」をいただけるのが、この仕事の何よりの魅力です。今後はいろんな病棟で経験を積んで、最終的には訪問看護に携わりたいです。これからの時代、ご自宅で最期を迎えることが多くなると思います。そのときに、その人らしくいられるための看護、というのに興味があって。自分がいたい場所で生活して、そこで生を終えられること。とても大切なことだから、そのお手伝いがしたいです。
小学校でバドミントン部に入っていて、コーチがよく「親に恩返しするつもりでやりなさい」と言っていました。自分たちが一所懸命がんばってる姿を見れば親は喜ぶ、勝ち負けよりも大切なのはそれなんだ、って。私は何に関しても「勝ちたい」と強く思うことはないほうだったので、その考え方がとてもしっくりきたんですね。自分の勝ち負けじゃなくて、人のためにやる。これが「人の役に立つ仕事がしたい」と思うようになった原点です。この仕事を選んだのは、母が看護師としてクリニックで働いている姿を見て、「ありがとう」と言われる仕事っていいなと思ったから。看護師のドラマを見て「楽しそう」と思ったのもあるかもしれません。
何より、「自分のしたいことは何か」を考えることが大事だと思います。やりたくない仕事をしても長続きはしないと思うので、まずそこから考え始めるのがいいと思います。それから資格も重要です。例えば看護師を持っていれば、年を取っても働くことができますし、病院以外にクリニックや献血ルーム、保育園、福祉施設など就職先もたくさんあります。学校選びについては、私の場合は海外研修があったのは大きかったです。日本と他の国との違いを知りたかったので。実際行ってみたら「五分に一回赤ちゃんを産む人間型ロボット」を使って学べたりと、驚きの連続。国内の実習先も学校と同じ敷地内にいろいろあって、充実した環境でした。
埼玉医科大学病院勤務/看護学科/2018年卒/消化器一般外科に勤務。普段は8時過ぎに出勤し、17時半ごろ退勤。夜勤は月に4、5日ほど。学生時代の友達とは今でも仲が良く、「短大では一生の友達ができた」という。今でも休日には一緒に遊んだり、海外旅行やライブに出かけたり。「海外はタイに行きました。ライブは、東京だと会場が大きすぎるので、あえて地方のちょっと小さめの会場を狙うんです」