貨物船3隻で製材やチップといった木材製品の輸送業を手掛けている船舶会社に勤務し、航海士として貨物船で航海当直や荷役業務を行っています。自分の指示で巨大な船を動かし、広大な海を進むことは簡単なことではなく、時には自然の力に驚かされることもあるなど緊張感がありますが、小さい頃からの夢だったので充実した日々を過ごしています。安全に航海を行うことにやりがいを感じています。経験を積みより信頼を得られるよう、自分の課題と向き合うようにしているので達成感もあります。将来は船長になりたいと思っています。そのために上司から知識や技術を学び、またさらなる資格取得に向けて勉強する日々です。
私は幼い頃から海や釣りが好きで、将来は海に携わる職に就きたいという夢を持っていました。船や海について専門的なことをしっかりと学べる点や航海士に必要な知識、技術を多く学べる点にひかれ国立清水海上技術短期大学校へ進学を決めました。航海実習の授業を通して航海士という仕事のやりがいを実感でき、航海士になるという目標が固まりました。それからは資格取得の勉強に一層力が入りました。国家試験前になると、先生方が空き時間などを使って丁寧にアドバイスしてくださったことが今でも記憶に残っています。おかげで目標にしていた資格を取得することができ、就職後も即戦力としての自信につながっています。
無事に航海をするためには、第一に船の上での安全を考えられることが大切です。安全とは船自体の安全性を保つ航海に関する知識や機械についての技術はもちろん、それ以上に人と人とのコミュニケーションによって成り立ちます。大型船になると、たくさんのスタッフをまとめていきますが、周りから尊敬される人間性も身につける必要があります。また、安全や船員の命を預かるため、責任も重大です。就職してから学ぶこともありますが、在学中にしっかりとした知識と技術を身につけ、信頼される人間性や心のあり方も鍛えるようにしてください。国立清水海上技術短期大学校は、成長させていただける学校だと思います。
由良機船株式会社 勤務/海技士教育科海技課程専修科 卒/2019年卒