舞台で使用するかつらの製作やメンテナンス、出演俳優へのメイク指導、公演中のかつらの着脱などを行っています。公演時には毎日決まったタイミング、動線で動かなければなりません。その中でも、より良いメイクやヘアスタイルにできるよう、日々研究を怠らないよう意識しています。また、メイクやヘアスタイルはキャラクターごとに決まりがありますが、骨格は俳優さんによって異なるため、微妙なシルエットやラインを変えることでその人に合うものにしています。かつらのもみ上げをミリ単位で調整し、似合うものがつくれた時は心のなかで「よし!」と思いますね。
在学中に様々な現場を経験できる機会が多かったため、どんなシーンにも柔軟に対応することが出来るようになったと思います。劇団の仕事では毎日の公演だけでなく、雑誌の取材や、テレビ番組の収録もあります。シーンに合わせてヘアセットをしたり、メイクをしたりすることもあるので、在学中の経験が役に立っていると感じています。また、在学中に受けたアシスタントプログラムではスタイリスト、ヘアメイク、ブライダル、全てのジャンルを受講しました。現場で多くの知識を身につけることができましたし、リアルな仕事を経験でき進路選択の鍵にもなりました。
観る人を魅了する特徴的なヘアスタイルをつくる仕事に就きたいと思ったからです。テレビの音楽番組でたまたま目にした劇団四季の「リトルマーメイド」。キャストのかつらに衝撃を受け、興味を持ちました。劇団四季の舞台に携わりたい、長く愛され続ける作品を生み出すその技術を学びたいと思い志望しました。そして念願叶い、劇団四季で働く今、舞台のヘアメイクをプロデュースすることが目標です。ヘアメイクは作品のクオリティに大きく影響します。「よかった、また観たい」と思っていただけるようなヘアメイクをつくることが私の目標であり夢です
劇団四季 ヘアメイク(床山)/ヘアメイク科/2020年 3 月卒/2020年に劇団四季へ入社。学生時代には、ウィッグデザインコンテスト1位LIPS賞、美容師科学内コンテスト1位、ベルエポックコンテスト3位など数々の賞を受賞。