この仕事の一番のやりがいは、患者さんが「楽になったよ」と笑顔になってくれることです。先日も、目の痛みを訴える患者さんがいらして、目薬でも治らないということで、マッサージと目に効果のある経穴に鍼を打ったところ1か月ほどで効果が現れ、「鍼で良くなるんですね!」と喜んでくれました。いまは2か月に1回、「自分へのご褒美に、リラックスしに来るの」と通ってきてくださいます。自分の技術で症状を改善できたことが嬉しくて、自信にもなりました。また、施術中に患者さんと会話をするのも好きです。幅広い年齢の方がいるので、子育ての話や100歳まで元気でいる秘訣など、人生の勉強になることが多いです。
中学3年生のときバレーボール部で親指にケガをして、接骨院に行ったんです。そのとき施術してくれた先生が柔道整復師で、ケガをして落ち込んでいる私の気持ちに寄り添い、回復への見通しをきちんと説明してくれたので、安心して施術を受けることができました。そのことがきっかけで柔道整復師の仕事に興味を持ちました。高校生になって将来の職業を考えたとき、「手に職をつけて、自分の技術で多くの人を喜ばせる仕事がしたい」と思い、この仕事を選びました。中和医療専門学校を選んだのは、柔道整復師のほかにあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格を4つとも取得できる、全国的にも数少ない学校だからです。
中和医療専門学校にはさまざまな年代の学生がいて、同じ目標を持つ仲間として、クラス全員とても仲が良かったです。勉強に関しては、医療用語など難しい内容も多いですが、先生方が親身になって指導してくださるので、国家試験合格へ向けてみんなで助け合いながら頑張っている雰囲気でした。また私の場合、初めに柔道整復科(I部)に入学し、卒業後にあん摩マッサージ指圧・はり・きゅう科に再入学したのですが、柔道整復科で人体の構造などをしっかり身につけたことが、その後の学習はもちろん仕事をするうえでも基礎となっていて、とても役に立っています。学校時代の友人は、いまも施術法の情報交換や悩み相談などができる大切な仲間です。
青山鍼灸治療院・Navi鍼灸院 勤務/柔道整復科 卒/2020年卒/2017年3月、愛知県立一宮北高等学校卒業。中学生のときにケガの施術をしてもらった柔道整復師さんに憧れ、東洋医学に関する4つの国家資格を取得できる中和医療専門学校に進学。最初は柔道整復科(I部)に入学し、柔道整復師の国家資格を取得して2020年3月に卒業。そのまま同校のあん摩マッサージ指圧・はり・きゅう科(本科)に再入学し、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格を取得。2023年3月、同科を卒業。現在は青山鍼灸治療院とNavi鍼灸院に勤め、治療院での施術や患者さんの自宅で訪問マッサージなどを行っている。