高分子、金属、半導体およびそれらの「ハイブリットナノ材料」について研究を進める佃先生と学生に、研究室の学びについてお話を伺いました。
材料科学は、材料の性質を解き明かし、機能化した新しい材料をつくり出すことを目的とする学問です。研究室では「ナノメートル」の非常に小さいサイズの材料で起きる科学現象について着目し、環境問題の解決や生体への応用をめざしています。我々の身近にある、金属、高分子、半導体などの様々な材料に関する知識を身につけ、その知識を元に新規な材料を設計・作製する能力を養います。
現在は「量子ドットを用いた放射線検出装置」の研究を行っています。現段階で量子ドットの合成までこぎつけているので、今後は量子ドットの大量合成を行い放射線に対する評価をする予定。この学問を学び、結晶や半導体、放射線検出器に関する知識、及び量子ドットを評価するための技術が身につきました。将来はこの知識や経験を活かし、今後さらに需要が高まるであろう非破壊検査業界に進みたいと考えています。
現在研究しているのは、次世代の蛍光体として注目を集める「カーボンドット」。様々な薬品や機器を用いて合成や測定を行っています。研究室では、「疑問をそのままにしない」「考えることを放棄しない」など、社会人として必要なことも教わりました。春からは静岡情報処理センターというIT企業で、ソフトの設計や開発の仕事に携わる予定です(2023年12月時点)。先生の教えを忘れず、社会に貢献できたらと思います。