
私は、航空会社の客室乗務員として長年乗務していました。その経験の中で、客室乗務員の接遇がお客さまの感動を生みだす場面に何度も出会ってきました。どうしたら人の心を動かす対応ができるのか、これを明らかにしたらもっとさまざまな場面で役に立つのではないか―これが研究の出発点です。
今は、企業のサービスが選ばれ続けるために、お客さまをファンにする体験をどのように設計しているのかを研究しています。満足だけでは選ばれない時代、人の心に残る体験をしくみとしてつくる方法を探究しています。
また、学生と実社会、地域の人たちとの接点を創り、ホスピタリティを生かして社会課題を解決することにも力を注いでいます。航空、ホテル、藤沢・湘南地域など観光分野を中心に企業や自治体と連携したプロジェクトも多数行っています。

湘南地域の農家の認知度を上げるために「みらい畑マルシェ」として出店したうみべのファーマーズマーケット
授業では、航空会社・ホテル・テーマパークの事例をもとに、人の心を動かすサービスのしくみを学びます。客室乗務員のおもてなしの過程を手がかりに、観察力や想像力を鍛え、自分ならどのように行動するかを考えます。ディスカッションや演習が多く、自分の考えを言葉にする力も伸ばしていきます。
ゼミでは企業や自治体と協力し、地域イベントを学生が企画・運営します。アイデアを考えるだけでなく、社会の中で実際に試すのが特徴です。チームでアイデアを形にし、実現していく経験は、将来どのような仕事にも役立ちます。

ソラシドエア・宮崎県自治体・2大学の連携による地域課題の解決のための8ヶ月間プロジェクトの最終発表会
AIなどテクノロジーが進化しても、社会をつくるのは人です。だからこそ、人と向き合い、「何が本当の問題か」を考え、協力して解決する力が大切です。ホスピタリティはその力を育てる学びです。一緒に学びましょう。

今村 康子先生
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程修了。
全日本空輸(ANA)で25年間、国際線客室乗務員として勤務し、チーフパーサーや管理職として接遇や人材育成を担当。本社商品戦略室で国内線・国際線の機内サービスリニューアルにも携わる。現在はその実務経験をもとに、人の心を動かす顧客体験(カスタマーデライト)を生み出すサービスデザインを研究している。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



