大学は教育学部で小学校と中高の体育の教員免許を持っています。大学~大学院時代は「運動をすると筋肉や心臓、血管など体の内部にどのようなことが起こるか」を研究する「運動生理学」を専門にしていました。その後、大学の一般教養で「運動」を指導する機会をいただき、大学教育で「運動」はどのような位置づけにあるべきかを考えるようになりました。そして、保育者や教員を養成する学科で教えることで「子どもの健康」を強く意識するようになりました。子どもたちへ健康の大切さを伝えるためには保育者や教員も健康であってほしい→健康のためには運動した方がよい→楽しくなければ運動は続かない→楽しい運動の授業を実現しよう!ということで、学生が運動を楽しめる授業、そして生涯にわたって楽しく運動を続けられる方法を日々模索しています。
「生涯スポーツI」は、教保課程履修者が必修の実技授業です。授業では、その運動種目を得意な学生が苦手な学生に教えたり、皆ができるルールに変更したりすることで、履修者全員が楽しめることを目指しています。できなかった学生は「できた」喜びを感じられるように、できる学生は自分が教えることでできなかった学生ができるようになる喜びを実感できるように。そんな授業を通して、少しでも体を動かすことの楽しさを知り、将来、子どもたちにその楽しさを少しでも伝えられるようになってほしいというのが、小山内先生の願いです。
遊ぶのは楽しいけれど、遊びすぎて希望の進路に進めなかったら楽しくないですよね? 楽しいの意味を考えて、たくさんの楽しい経験をする。そして将来、その楽しさを子どもたちに伝えられるようになってください。
研究テーマ/心拍変動からみた自律神経系の変動に関する研究、短期大学生の身体組成の変動に関する研究
経歴/日本体育大学大学院体育科学研究科博士後期課程を修了。博士(体育科学)