介護福祉士とは、支援を必要とする利用者さん対して「心」で寄り添い、最も密接に関わることのできる職種であると私は考えます。生活の場が、在宅・福祉施設・病院のどこであっても、利用者さんはよりよい生活を求めて、望みや目標を持って生活しています。介護福祉士は、利用者さんの「想い」を共有するとともに、望みをかなえるために「その人らしさ」を大切にした支援に取り組みます。そうして、望みや目標がかなった時、ともに喜びを分かち合える感動は何物にも代えがたいものです。現在、介護福祉士の活躍の場は、福祉施設だけではなく病院にも広がっています。医療の知識を備え、チーム医療においても活躍できる介護福祉士の養成をめざし、私自身の経験をもとに、学生たちへ介護のやりがいと技術を伝えています。
居村先生の担当は「介護技術」。学生たちは、3年間をかけて基本的な介護技術(移動・食事・入浴・排せつなどの介助)の習得をめざします。しかし、身体の状態や体調、気分や疲労感などは利用者さん一人ひとりで異なるため、授業では「方法は一つきりではないこと」「その瞬時に、必要な介助を判断できる力を養うこと」を強く伝えています。また、他科目の進捗を細やかに確認し、知識(理論)と技術(実践)を結びつけて理解できるよう授業を展開。医療に強い介護福祉士の養成をめざし、常にチームで介護技術の授業に取り組んでいます。
相手のことを想い、寄り添うことのできる介護福祉士をめざして一緒に学びましょう。利用者さんの笑顔や「ありがとう」という感謝の言葉は、何物にも代えがたい喜びに溢れています。介護の魅力を共有してみませんか。
専門分野/介護技術
略歴/介護老人保健施設にて介護福祉士として勤務。2017年より現職。講師。