現在の車両は自動ブレーキやアクティブセーフティなど電子制御化が進み、近い将来、自動運転化が実現すると言われています。一方で、これまでは車両が故障する直前にはおかしな音やにおいがするなどわかりやすい前兆がありましたが、電子化によって不具合が表から見えづらくなっているという側面もあります。そこで、車両が壊れないように定期的にメンテナンスをするのが一級自動車整備士の仕事なんです。整備技術と知識を持つのはもちろんのこと、お客様に安心して運転してもらうため、車両の状態や整備の必要性、その内容をお伝えすることも重要な役割です。進歩のめざましい分野のため、わたしたち教員も最新の開発技術について日々勉強していかなければなりませんが、生徒の手本となるように知識の習得に努めています。
KANTOでは、午前中に講義で習ったことを、その日の午後には少人数のグループで、実際の車に触れて確認します!体で覚えるから、資格取得の勉強も安心。さらに、1人ひとりの学習スタイルや習熟度に合わせた個別サポートも丁寧に行うことで、毎年98%以上の高い合格率を維持しています。
病院の医師は、患者の心拍数や血圧などから健康状態を把握しますが、一級整備士も同じように、コンピュータの数値を見て車両状況を把握し整備計画を立てます。多くの企業で求められる、やりがいのある仕事ですよ。
専門:一級自動車整備科教員
関東工業自動車大学校卒業後、民間の整備工場に就職。車検整備や部品交換などの仕事を5年行った後、教員として本学に戻る。保有資格に一級自動車整備士、二級ガソリン自動車整備士、二級ジーゼル自動車整備士、二級二輪自動車整備士、自動車車体整備士ほか多数。