プロの料理人の目線から見ても日本料理、西洋料理、中国料理の3つをバランス良く学べるのは、本校の大きな魅力だと思います。今飲食業界では、さまざまなジャンルの料理や素材を組み合わせた新しい料理が次々と現れていますし、今後もさらに増えていくでしょう。そうした中で、それぞれ違う調理技術、調理法、素材について学ぶことは、みなさんの将来の活躍の幅を広げることはもちろん、新しい料理を生み出す力にもなると思います。
私の日本料理の授業では、和食独自の繊細な包丁さばきや下ごしらえ、煮る、焼く、蒸すなどの調理法、そして日本の土地に根ざした食材の知識などを指導します。今や世界が注目する日本料理の技法や食材の知識を身につけ、日本はもちろん、ワールドワイドに活躍する。そんな夢のある料理人に成長してほしいですね。
先生が担当する「日本料理実習」では、包丁を研ぐことから、下ごしらえ、調理、盛り付けまでを実践的に学びます。その中で先生が大事に伝えているのは“お客さまはもちろん、産地で食材をつくる人、運ぶ人、包丁や鍋などの道具をつくる人への感謝の気持ち”を持つこと。料理人の基本であり、良い料理を生み出す原点の心構えを熱く学生に指導されています。そしてもう一つ先生は、学生の目を見る、学生の声を聴くことを徹底しており、学生が何に悩みを持ち、どんな気持ちかを考えて一人ひとりに寄り添った指導を心がけています。
料理が好き、食に興味がある、探究心があるという人は料理人に絶対に向いています。ですからまずはオープンキャンパスに来てください。そして自分の味をつくっていく楽しさややりがいをぜひ知ってほしいと思います!
専門:日本料理
育成調理師専門学校を卒業後、神戸の割烹で経験を積む。その後、故郷の石川県で日本料理人として活躍。十数年前から神戸国際調理製菓専門学校の講師として、日本料理の講義と実習を担当。将来の業界を担う後進の育成に携わっている。2012年には、「第3回 日本料理コンペティション全国大会」で技能賞受賞。