私が主に指導しているのは、臨床工学技士の業務の中で最も携わることの多いことを学ぶ、生体機能代行装置学と医用治療機器学です。2つの授業では、人工透析装置や除細動装置、ペースメーカーなどの医療機器についての知識や操作方法などについて教えるのですが、年々機器が新しくなることも踏まえて、常に最新の情報を伝えています。
また私の授業では、工学分野を学生が楽しく興味を持って学んでもらえるよう、できるだけ実機を使うことを意識。学校にある機器はもちろん、時に特殊な機器の場合は医療機器メーカーの方に相談して、パンフレットや動画を提供いただく、また大学に訪問させていただいて見学したりもしています。やはり実際に機器を見て、触れる経験を通して身に付くことは多いので、今後もリアルな授業は大事にしたいです。
平和先生の授業では、実際の医療機器に触れられることはもちろん、先生の臨床現場での経験談を聞けるのが魅力。また先生は、「授業に学生が主体的に参加できるようにしたい」との思いから、グループワーク形式の指導も取り入れています。あるテーマについてグループ分けされた学生が、自分達で調べて議論し、最終的に発表するという流れの学びは、知識の定着率を高める効果もあるのに加え、学生自身が楽しく学べるという効果もあると言います。実際に授業では、学生自身が活発に意見を交わし、意欲的に学ぶ姿勢が見られるとのことでした。
医療機器が進歩する医療分野で、臨床工学技士は今後さらに必要とされる職業です。本校は、長年臨床工学技士を育成してきた歴史と実績、教育システムがありますから安心して学んでください。
専門:臨床工学分野
大阪ハイテクノロジー専門学校 臨床工学技士科卒業後、医療法人生登会 寺元記念病院で臨床工学技士として活躍。その後、社会医療法人高清会 高井病院、大阪市立大学医学部附属病院、社会医療法人ペガサス 馬場記念病院での経験を経て、2021年より、大阪ハイテクノロジー専門学校の教員として後進の臨床工学技士育成に携わる。