ある日突然、あなたやあなたの家族、友人などが、病気や事故のために言葉が話せなくなったり、ご飯を食べられなくなったり、耳が不自由になったとしたら。そんなときに頼りになる存在が「言語聴覚士」です。言語聴覚士は、一人ひとりの患者様の困りごと(障害)を、検査を通して明らかにし、気持ちに寄り添いながらリハビリを提供することで回復を促し、生きる喜びを取り戻すお手伝いをします。高齢化に伴い言語聴覚士のニーズは増しており、病院、介護老人保健施設、児童発達支援施設など、活躍の場がたくさんあります。また、国家資格なので、長くやりがいを持って続けることができる仕事です。本校で学ぶことで、皆さんには言語聴覚士としての確かな知識と技術、そして粘り強く柔軟なコミュニケーション力を身につけて欲しいと思っています。
教科書などで理論を学ぶ座学と、学生同士で検査などの練習を行う演習、そして実技の3つを繰り返し行い、言語聴覚士として欠かせないスキル、実践力を養います。実技の一環として行われる「臨床教育」という科目は、先生の指導のもと、学生が自分たちで考えたリハビリの内容を失語症の方や、学校内のセラピールームを利用している小児の患者様に実施します。学生たちは「どんなリハビリをすれば良いの?」「患者様に伝わりやすく話すには、どんな工夫が必要?」などと活発に意見交換しながら、とても熱心に取り組んでいます。
東京医薬看護専門学校では「聴覚分野」「こども分野」「成人分野」で臨床をしてきた経験豊かな言語聴覚士が、専任教員としてじっくり丁寧に教えます。私達と一緒に多くの人の支えになる存在として活躍してください!
専門:失語症学、高次脳機能障害学、言語聴覚障害診断学、臨床教育
略歴:「国立身体障害者リハビリテーションセンター学院」を卒業後、都内の病院のリハビリテーション科に20年勤務し、臨床、研究、地域活動(「失語症友の会」の運営サポート)に携わる。その後東京医薬看護専門学の言語聴覚士科に教員として勤務。自身の豊富な経験をもとにわかりやすく指導すると同時に、言語聴覚士の在り方や魅力を伝えている。