私が幼稚園教諭時代に実習に来ていた学生のほとんどが不安そうな顔で戸惑っていたのを覚えています。今は現場を退いて、保育や幼児教育を教える立場となりましたが、私が伝えたいことは“実際の現場はとても楽しいよ”ということ。今はそのことをひとりでも多くの学生に伝えたいと思っています。元々、保育士や幼稚園教諭を目指して入学して来たのだから、子どもが嫌いなわけはないと思います。しかし、日々の勉強の中で知識がついてくると、自分は実習で上手くできるのだろうかと不安になる気持ちはよく分かります。でも、実際の現場は教科書通りにいかないのがあたりまえ。だからこそ保育・教育のリアルな現場の情報を伝え、一緒に準備することで、もっと力を抜いて「楽しんで来て!」と背中を押してあげたいと思っています。
畠山先生が担当する「事前実習」の授業は、実習を実りのあるものにするため、事前に準備するものについて説明したり、ロールプレイで現場体験をしたりするもの。教材用のDVDなどはあまり使わず、最初は自由に実習日誌や模擬保育をやってもらいます。一見厳しいようですが、実は学生の個性を見極めているのです。真面目な子は日誌が得意、明るい子は記録関係が苦手などなど…。でも、出来ないことを出来るようにするのはもちろん、その学生の良いところをもっと伸ばして、実習に活かせるにようにと、実に愛情深い配慮があるのです。
学習が進んで行くと子どもへの理解が進み、より子どもが好きになっていきます。また、福祉を学ぶことで子どもへの深い愛情が出てきます。実際の現場の楽しさは想像以上です!さあ、一緒に夢を叶えましょう!
専門科目:幼児教育、実習前研修
音楽大学で幼稚園教諭免許を取得。卒業後は幼稚園教諭として現場に立つ。その後、子どもと関わる仕事を経て、現在は同専門学校で幼稚園での実体験を元に実習事前指導を担当。実際の現場で必要とされることを事前に伝え、実習が楽しく・実践力へとつながるように指導している。現場実習前に不安になっている学生の良き相談役として母親のような存在となっている。