すべては安全のために――。プロのパイロットを育成するため、「CRM(クルー・リソース・マネジメント)」や「TEM(スレット・アンド・エラー・マネジメント)」、「SRM(シングル・パイロット・リソース・マネジメント)」といった航空業界に求められる安全教育の指導を徹底しています。「人間の能力には限界があり、ヒューマンエラーを完全になくすことはできない」ことを前提に、安全で効率的な運航をリードするためには、どのようなことが必要か、何をしていかなければならないかを、一貫して教育にとり込んでいければと考えています。
将来、機長となる人財の養成に向け、学生一人ひとりと向き合いながら、ともに前進していければと思います。
森内先生が学科長を務める操縦科は、パイロットを目指す上で最適な環境が整っていると言えます。その一つが、座学で学んだことをすぐに実機で実線できる環境です。操縦科は山梨キャンパスをはじめ、アメリカ・岡山・鹿児島に拠点があり、充実した飛行訓練で経験を積むことができます。
さらに、2021年には飛行訓練装置「FTD」を導入。気象条件を任意で設定でき、同一条件で繰り返しシミュレーションすることができます。森内先生が徹底する安全教育に、実機とFTDによる訓練を組み合わせ、学生は夢に向かって成長を続けています。
パイロットは、空の安全を守る重責を伴う仕事です。同時に、それだけ重要な役割を担うことへの自負や誇り、使命感があります。道のりは楽ではありませんが、目的意識と強い意志を胸に一歩を踏み出してください。
日本航空大学校卒業。その後、同校運航部に着任。操縦科リーダーを経て、現在、学科長を務めている。