日用品や電子機器のデザイン、宣伝ポスターのデザイン、商品パッケージのデザインなど、「デザイン」という言葉は広く使われています。
しかし最近は「デザイン経営」という言葉もあるように、企業や組織の経営(マネジメント)においてもデザインという考え方がとても重要になってきています。例えば、メンバーで想いを共有するときに、シンボルマークを作って同じ方向を見ることなどがそれにあたります。このように、デザインは「経営」にも活かせるのです。
学生のみなさんとの取り組みでは、企業や動物園、小学校などと連携し、さまざまなワークショップを企画、実施します。そこで得られた題材をもとに、「デザインにできることは何か」を楽しく探ってもらいます。
ぜひ皆さんもデザイン思考を身につけて、未来の経営を考えてみませんか?
若林先生の授業では、生活の中のさまざまな場面で目にする「デザイン」への興味・関心をきっかけとして、デザインの技術とそれを効果的に活用する手法を体験的に学べます。例えば、グループで「観光案内の地図」などを作って発表するプロジェクトを通して、「観察と共感」「課題発見」「仮説の構築と提案」「検証・評価」というデザインのプロセスが自然と身につくのです。特に先生は「手を使うこと」を推奨しておられ、文字や絵を書き・描くことで、デザイン思考をスムーズに学ぶことができるように工夫がなされています。
ワクワク、ドキドキしながら色々なことに興味を持ち、試してみる。そしてそこで気づいたことや発見したこと、わかったことなどを自分なりの「学び」としてつかみとる。それが「学び」の面白さだと思います。
専門:コミュニケーションデザイン(情報デザイン/対話のデザイン/ワークショップデザイン/学びのデザイン)
金沢美術工芸大学、筑波大学大学院修士課程を経て、富土ゼロックス、資生堂で実務を経験。1993年から教育・研究分野に進み、岡山県立大学や東京工科大学、札幌市立大学の教授職等を歴任。2024年4月より現職。
学生時代は映画の自主制作に没頭していたほどの「映画好き」でもある。