広告は面白い!
どんな逆境も乗り越え、
企業を前に進める技術とは。
メディア学部 メディア学科
藤崎 実 准教授
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科博士課程後期課程修了。国内広告会社、外資系広告会社、ソーシャルメディア・マーケティング会社を経て現職。
「広告」が扱う範囲は
どんどん増えている。
私の研究室では広告コミュニケーションに関する研究に取り組んでいます。広告と聞くと、多くの人がテレビCMやポスター広告、新聞広告を思い浮かべるかも知れませんね。ですが現代の広告は、もっと幅広いものです。インターネットやデジタルが当たり前となった今、広告は一方通行のマスマーケティングという従来の概念を超えて、広告という表現手段を使った「企業からのコミュニケーション」になりました。その時大切なのは相手の立場に寄り添う姿勢。どうしたら商品がもっと愛されたり、企業を前進させたりすることができるのか、という知恵を絞るのが今の時代の広告なのです。
コミュニケーションの切り口は
時代で変わる。
例えば1986年に発売された知育菓子に、お菓子を練ると色がどんどん変化するという大ヒット商品がありました。発売当初は大人気を集めましたが、次第に保護者から「体に悪そう」というイメージを持たれ売上がダウン。そう、時代は健康志向に変わったのです。そこで2011年にパッケージの大幅リニューアルを決行。合成着色料・保存料の不使用を明記したところ売上が再び伸びたそうです。それと併せて発売当時のCMもリメイクして、当時ちょうど子どもだった保護者世代に「懐かしい!」と思ってもらうことにも成功しました。お客さんの気持ちをうまくとらえて、世の中を巻き込んでいく。そんな風に広告を設計する「コミュニケーション・デザイン」が今の広告では欠かせません。広告をデザインする時に大切なのは、その時代感を知ることです。広告を学び、今の時代の人々が何に関心を持っているのかをのぞいてみましょう。
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