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科目一覧
武蔵野大学
通信教育部
人間科学科 心理学専攻

学科科目紹介

各専攻の専門科目は、それぞれが単に専門的知識や技能を学ぶだけでなく、それを自分自身に取り入れ、どう活かすかという点にまでこだわった内容。心理学専攻では、学校、看護など社会の現場で求められる心理学の領域の知識や理論からカウンセリングなどに活かせる実践的な知識も体系的に身につける。仏教学専攻では、現代社会における仏教思想の価値を再発見しつつ、命の尊厳や死について深く追求する。

基礎科目

大学基礎

この「大学基礎」は、武蔵野大学通信教育部での学習の入門科目にあたります。この科目では、武蔵野大学通信教育部での学習に用いるWBT(Web-Based-Training)システムの使い方を理解します。さらに大学生としての学びの姿勢とレポート作成を中心とした技術についても理解します。この科目を学ぶことで、今後の武蔵野大学通信教育部での学習が円滑に進められることをねらいとしています。

発展科目

「心理診断法」心理テストを用いて人の心を理解する

この科目では臨床心理学の基礎として、統合失調症、うつ病、不安などの心の病について学ぶ。ただし、医学的・生物学的な話題は最小限にとどめ、むしろ心理学がこれらの心の病の治療にどう貢献できるのかを考える。具体的には、近年普及しつつある認知行動療法の視点に立ち、各疾患に特徴的な思考パターンを明らかにしつつ、心の病の心理学的理論や、その理論に基づく病状の査定、評価方法、治療の考え方と今後の課題について学ぶ。

「人間生活工学」生活者の視点から人間中心のデザインを研究する

人間工学は、より使う側、つまり人間の立場に立って機器や環境の機能性を追求する分野。これにより産業現場における効率性、働きやすさ、安全性、快適性の向上に大きく貢献することから、注目が集まっている学問だ。これをより生活者の身の回りの機器や環境のデザインに適用しようとするのが人間生活工学であり、この科目では、生活者の視点から見た人間中心のデザインの考え方や実践を理解する。

「障害児教育」種類や特徴、原因、発達経過など障害について学び、教育・指導の方法を学ぶ

視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、内部障害、知的障害などの障害について、その種類と特徴、原因、発達経過などを解説する。また、各障害に対する早期発見・早期教育のシステムや学校における補償教育の方法と留意点、職業指導の方法について学ぶ。さらに、日本における障害児教育の現状と問題点について学び、諸外国における障害児教育の現状と比較検討し、今後目指すべき方向について議論する。

心理学専攻:臨床発達心理コース

「学校カウンセリング」教育現場における諸問題の解決を心理学の領域から探求する

昨今の教育現場にみられるいじめや非行、不登校、学級崩壊などの深刻な問題に対して、その問題の所在がどこにあり、教育現場に与えられているものは何かという問題を心理学の視点から考える。進学、健康相談から不適応、保護者への対応まで、幅広い教育現場の諸問題に対応するカウンセリングを研究する。

「心理教育評価」子どもの成長段階に応じた特徴や心の問題を学習する

発展途上にある子どもたちの成長段階を正しく理解し、子どもの心の問題への対応を考え、心理学的な評価の方法を考える。児童期、思春期、青年期のそれぞれの特徴やその時期にみられやすい心の問題について理解を深めつつ、より豊かな成長を促すための心理学的な評価の仕方を学習していく。

「家族関係論」流動し変化する現代の家族関係の方向を探る

男女共同参画時代の家族関係を(1)少子化と家族関係、(2)情報化と家族関係、(3)父親の単身赴任と家族関係、(4)高齢化と家族関係、(5)パラサイト家族と家庭崩壊、等の視点で概観し、流動し変化する家族関係の方向を探る。また、21世紀の(1)人生80年時代の家族関係、(2)新しい家族形態(婚外婚、対外受精など)と家族関係を考える。

「臨床発達心理学」

生涯発達心理学的視点から、子育て支援や発達支援に関する理論・知識を学び、さらに、この領域の学会連合資格である「臨床発達心理士」についても概観する。

心理学専攻:カウンセリングコース

「臨床心理学」心理学が心の病の治療にどう貢献できるのかを考える

この科目では臨床心理学の基礎として、統合失調症、うつ病、不安などの心の病について学ぶ。ただし、医学的・生物学的な話題は最小限にとどめ、むしろ心理学がこれらの心の病の治療にどう貢献できるのかを考える。具体的には、近年普及しつつある認知行動療法の視点に立ち、各疾患に特徴的な思考パターンを明らかにしつつ、心の病の心理学的理論や、その理論に基づく病状の査定、評価方法、治療の考え方と今後の課題について学ぶ。

「カウンセリング論」 臨床心理学の応用・実践として学ぶ

臨床心理学的な援助の実際として、カウンセリングをどのように行うかを学ぶ。チームのあり方、枠組みのとらえ方、検討の仕方についても併せて考えていく。基礎段階で学習した心理学全般について応用、実践することを学ぶ。

「心理療法」対人関係、日常の諸問題における心理療法の理論と活用法を学ぶ

対人関係の見方、日常生活における諸問題のとらえ方など、臨床心理学的視点で物事をとらえる心構えを学び、基礎段階で学習してきた心理学全般の知識・理論を応用する形で、心理療法のさまざまな理論を理解し、その活用の可能性を考察していく。

「犯罪心理学」 犯罪の病理を被害者、加害者の両面から学ぶ

犯罪心理学(被害者)と題して犯罪の被害について、また犯罪心理学(加害者)と題して犯罪の加害について、それぞれ主に心理学的、精神医学的側面から学ぶ。これまでこの分野で取り上げてこなかった被害者の心理と回復の問題、犯罪被害者の権利と心理学の問題などについても考える。

「精神医学」精神障害の原因、精神症状の捉え方、代表的な精神障害など、精神の病について考察する

本来、人の目に見えない人間精神の病を、いかに描き出すのか? 精神の病という視点から、逆に、人間精神というものを照らし出せば、そこには何が見えてくるのか? 特に昨今、話題となっている、引きこもりや反社会的な行為、境界例や自己愛の病理といった、具体的な問題をもつ症例を提示しながら、こうした問題について考えていく。

心理学専攻:看護・医療心理コース

「グリーフケア・トラウマケア」愛する人の喪失の心理的過程について理解する

人の死について、遺された者の心の痛みやその癒しについても実態として知り、自分自身の問題として考えられるようになるまでを目標として、愛する者を失うことに関わる心理的過程について、喪失に関わるトラウマについて学ぶ。

「生命倫理」生命に関する対立問題に対応する倫理観を模索する

母胎と胎児の権利の衝突、医療と患者の意思との矛盾、医療者の技術的過誤、患者の権利、病名を知る権利と保護する権利など、生命に関する矛盾した状態の発生に対応するのが生命倫理。脳死・心臓移植・安楽死などが自己決定の方向に収斂していく形で解決がはかられるなど、最新の見解を視野に入れながら、宗教から見た自己決定の問題などを考える。

「ターミナルケアと看護」死を前にした患者・家族の身体・心理・社会的苦痛を理解し、その解放について考察

ターミナルケアを定義し、ターミナル期の各段階における患者・家族の身体的・心理的・社会的苦痛について理解する。また、QOLを高めるための取り組みについて学ぶ。例えば、癌の告知の問題や、痛みや末期症状のコントロールのあり方、安楽死の是非などについて論じる。さらに、ターミナルケアの実状を知るために、ターミナルケアの場としてのホスピスや緩和ケア病棟、ターミナルケアにおけるチームアプローチについて概説する。

「死生学」死ぬということはどういうことなのか、また、いかに生きるかについて考える

死生学(サナトロジー)とは、人間が生き、そして死ぬということはどういうことなのかについて考える学問である。「生・老・病・死」学といってもよいが、単に自己の生老病死だけではなく、他者の生老病死をいかに受け止め、それにどのようにかかわっていくかも含めて考える必要がある。具体的にはターミナルケア、癌告知、脳死、臓器移植、人工授精などの問題を取り上げる。また、生死と宗教のかかわりについても学んでいく。

「老年学」高齢化をテーマに課題を検討し、すべての世代が共生できる社会の実現を考える

高齢化をキーワードにして、その原因である少子化はなぜ生じているのか、長寿社会は人間の生活にどのような影響を及ぼすのであろうか、超高齢社会の提起する課題とその解決法などに関して学際的な立場から検討する。そして、すべての世代が共生できるような社会の実現を考える。

心理学専攻:産業カウンセリング/キャリア・コンサルティングコース

「産業・組織心理学」産業活動に関わる人の問題を解明する

企業・職場におけるさまざまな人間関係を心理学の視点から研究。モチベーション、人事管理や適性、組織行動、リーダーシップ、消費者行動などを対象としている。動機づけのメカニズム、パーソナリティ理論、社会的行動など産業活動における諸現象を、心理学の基礎的研究成果をもとに分析する。

「キャリア概論」組織の中での自分らしさを追求する

「仕事生活をいかに生きるか?」という問いが、キャリア・マネジメントの本質である。キャリア・マネジメントを考える際に、「自分らしさ」を追求することが強調されがちだが、もう一歩踏み込んで「組織の中での自分らしさ」を追求することが必要不可欠である。従来の日本的経営下での受動的キャリアと、今日の我々に必要な自律的キャリアを学ぶ。さらに、個人・企業・教育の視点から、キャリア・マネジメントを考察する。

「労働法」労働する際の法的ルールを理解する

労働法の基本理念は、働く人たちに「人たるに値する生活」を保障しようとするところにある。しかし、その具体的な内容は時代とともに変遷をとげ、特に近年では法改正が頻繁に行われるだけでなく、訴訟においても次々と新しい論点が浮上しつつある。この科目では、労働基準法、労働組合法、雇用機会均等法や労働者派遣法その他重要な関連法規や代表的な裁判例を検証し、雇い雇われて働く際の法的なルールを理解できる力を養成する。

「産業カウンセリング」産業におけるカウンセリングが果たす役割・意義、求められる能力・技能について考察

産業組織において、産業カウンセリング・産業カウンセラー(ここでは企業組織におけるカウンセリング・カウンセラーを意味する)が組織及び個人から期待されている背景と果たす役割・意義について、カウンセリングの起源、発達史も踏まえて概説する。また、産業においてカウンセラーに必要とされる能力・技能についても解説。産業カウンセリング場面で用いられる心理検査については、実際に体験することで活用法を学ぶ。

仏教学専攻

「仏教(自己を見つめる)」仏陀の思想と歴史をひもときながら自己を見つめる視点をつくる

2500年前の誕生から今日にいたるまで、世界の人々の生き方に大きな影響を与えてきた仏陀の思想とその歴史について学ぶ。これにより自己と他者、世界の在り方を見つめ、「いのち」の存在意義を改めて考えていく視点の形成を目的とする。

「宗教学概論」世界の宗教の歴史・思想・文化の基礎理解を目指す

グローバル化が進む現代は、同時にローカル性も顕著になっているといわれる。そうした時代を背景に、世界各地の宗教の知識を持ち、理解を深めることは、グローカル時代の人間理解に欠かせないという視点から、各地の宗教について、歴史・思想・文化を基礎的、総合的に理解を深め、専門教育の橋渡しとする。

「人間論」総合的人間理解のための基礎を多角的・広領域に把握する

人間科学科での学習の基礎として、人間に関する基礎知識と多元的認識能力を学ぶ。東洋思想からはインド哲学や仏教の歴史、西洋思想からは西洋哲学における人間観の歴史的跡付けなどを行い、人間存在の本質をさぐる。

「仏教美術」時代による仏像の変遷を学習する

日本の仏教美術を古代から通観し、時代による仏像の変遷を学習していく。仏像をただ漫然と鑑賞するだけでなく、学術的な視点から観る眼を養い、時代による特徴を自らの鑑識眼で見極められることを目標とする。

「西洋思想と仏教」西洋の思想家たちが仏教をどのように理解してきたのかなど、西洋における仏教を考える

仏教は、中世以降、欧米にも紹介され、多くの思想家たちの注目を浴びてきた。それは、西洋における仏教の受容という面だけではなく、西洋思想というフィルターを通し、仏教が多角的に理解される契機にもなった。無我や無常などの仏教的考えが西洋思想とどのように異なり、どの点に共通性があるのか、また、西洋の思想家たちが仏教をどのように理解してきたのか。これらの問題を比較思想という視点で考える。

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