声優タレント学科を卒業してから、声優をめざして上京。学校から紹介してもらった養成所・芸能プロダクションで、映画やテレビドラマ、舞台での俳優をはじめ、アニメ・海外映画の声優などで今も活躍している代表から指導を受け、表現力を磨きました。その中で将来、誰もが認める声優になるためには、人間力とそこから生まれる表現力が大切だと知ったんです。自分の人生にとって大きな気づきを得てからは、舞台やテレビドラマの仕事にも俳優として出演させていただき、現在も所属タレントとして、幅広いジャンルの作品のオーディションを受け、これまで映画、舞台、テレビドラマに出演。作品を通して、自分の成長を実感できています。
小さい頃に声優さんが1人で何人もの人物を演じ分けていることを知り、「自分も色んな人物になりきってみたい」と思いました。そうして神戸電子専門学校に入学し、今の俳優業にいたります。最近嬉しかったのは、大ヒット漫画の実写映画版に出演できたこと。有名な若手俳優と共に超有名作品に関われ、時間を共有できたことは本当に最高でしたね。もう一つ良かったのは、私の性格とは真逆の暴走族の構成員の一人という役柄を演じられたこと。この作品を通して、物語の世界に深く入り込み、人物に成りきることができましたし、演技の幅を大きく広げられたと思います。それに試写会でエンドロールに自分の名前が出てきた時は、心が震えましたね。
入学して最初に校内の音響設備や収録施設、巨大音楽ホールを見た時は圧倒されましたね(笑)。生まれた沖縄を出て、知り合いが少ない環境で学ぶことに心配はありましたが、親身になって相談に乗ってくれる先生や同じ夢を持つ友だちのおかげでがんばれました。学生時代は発声練習やダンス、歌など、幅広いことを学びましたが、中でも先生から教わった「どんなことも続けることの大切さ」は、プロとなった今も心の支えになっています。もう一つ印象に残っているのは、他学科とのコラボレーション。アニメーション学科の学生がつくったアニメ作品に声優として参加し、多くの人に観ていただけた時の喜びは、今も私の活動の原点になっています。
スターダス・21Neu所属/声優タレント学科/2015年卒/こどもの頃に見たアニメで声優が1人で何人もの人物を演じ分けていたことに驚き、「自分も声優になって、色んな人物になりきってみたい」と誓った野末さん。高校卒業後に入学した神戸電子専門学校では、声優タレント学科でヴォイストレーニングやアフレコ、ダンス、ヴォーカルレッスンなど、初めてのことを学んだ。現在はスターダス・21Neuに所属し、舞台や映画などで活躍中。