“全集中”の夏のために!今、保護者ができる5つのこと

高校生として初めて迎える高校1年生の夏休み、進路選択の転機になり得る高校2年生の夏休み、受験に向けて勝負となる高校3年生の夏休み。

どの学年にとっても、夏休みの過ごし方は、進路実現のための重要ポイントになるでしょう。

しかし、「どうやって子どもをサポートしたらいいかわからない」、「なんとなく夏休みを過ごさせてしまって後悔している」といった保護者の声をよく聞きます。

そこで、勉強・進路選択・食事や睡眠などの生活面・環境づくり・精神面など、いろいろな側面から、どんなサポートをするとよいのか?

各学年別に、子どもが勉強に集中できる夏休みを過ごすために保護者ができることを、教員歴37年の進路指導のエキスパート、堀浩司先生にうかがってみました。 

アドバイスをくれるのは
堀 浩司先生
堀 浩司先生
滋賀県の公立高校(守山高校、草津東高校など)で教員歴37年。
「行き先指導ではなく生き方指導」「家から近い大学ではなく夢から近い大学」などを大切にした、3年間の体系的な進路指導を推進。
現在は、龍谷大学高大連携推進室フェロー、旺文社『蛍雪時代』アドバイザー、さんぽう専任講師としても活躍中。

夏休みはモードチェンジの時!

新しい学年で心機一転、勉強に部活に頑張った1学期が終わり、いよいよ夏休み!

高校1~2年生は、部活動の合宿があったり、塾の夏期講習に通ったり、大学のオープンキャンパスに参加したり、何かと忙しい夏休みを過ごす子どもも多いでしょう。

高校3年生は、いよいよ勝負の夏!

夏休みの過ごし方が、2学期以降の勉強への取り組み方や生活リズムのつくり方に大きく影響するかもしれません。

大切な夏休みに、保護者のかかわり方もモードチェンジをして、その学年の子どもの成長に合ったサポートをしてみてはいかがでしょうか?

高校1年生の夏休みは「生活リズムづくりモード」から「成長見守りモード」へ

心身ともに余裕がでてくる高校1年生の夏休み

高校に入学して新しい環境になり、勉強も部活動も中学校よりレベルが上がって、緊張と不安のなか、何かに追われるように毎日を駆け抜けた1学期。

「この子、大丈夫かしら?」「疲れているみたい?」「勉強についていけているのかな?」と不安になって、ついつい口出しをしたくなってしまった保護者もいるでしょう。

高校1年生の1学期は、もどかしく感じることがあっても、ぐっとガマンをして、子どもの生活リズムを整えるサポートに徹してほしいと、堀 浩司先生は言います。

高校1年生の1学期は、子どもが勉強や生活のリズムをつかめるようになるのを待つ時期。

保護者は、勉強を始める時間・夕食の時間・就寝時間の『3点固定』をして、生活リズムが整うように協力する『生活リズムづくりモード』を心がけましょう。

高校1年生の夏休みは、子どもが心身ともに少し余裕がでてくる段階と言えます。

入学以来、“なんとなく続いていた緊張感”がなくなり、ほっと一息つける時期。

やっと“高校生の心身”を確立して、自分のペースでいろいろなことを進める手応えを感じられるようになると言われています。

特に今年は、新型コロナウイルスの影響でオンライン授業になってしまったり、部活動が思うようにできなかったり、まわりが見えない状況で、このペースでいいのか?と緊張よりも不安が多かったことでしょう。

そんな1学期を乗り越え、少し成長がみられる子どもに対して、保護者は『成長見守りモード』にチェンジするのが、高校1年生の夏休みだと思います。」
(堀先生)

子どもの成長を見守りつつ、視野を広げるサポートを

自分のリズムでいろいろやっていこうかな、と考え始めた子どもに対して、保護者の意見を押しつけたり、保護者の意向に誘導するのではなく、あくまで「成長を見守る」スタンスで、生活面や進路選択のサポートをしてほしいと、堀先生は言います。

「高校の進路学習に応じて、保護者としてアプローチを試みていくのが『成長見守りモード』。

性急な学部学科の押しつけや進学先の提示、就職先(職業や資格)の提案に走ることなく、文理選択や子どもが興味関心をもっている学問、就きたいと考えている職業などについて、人生の先輩として(長く社会人をやっている大人として)、多角的にアドバイスをしたり、子どもの視野を広げ、考えを深めさせる話題を提供してほしいと思います。」
(堀先生)

~この時期に必要な保護者サポート~

高校1年生の保護者が大事にしたい5つの心得

生活リズムのキープに協力すべし 

「高校1年生は、ちゃんと食べて、ちゃんと寝て、健やかに毎日を過ごしていることが大事な時期だと思います。

夏休みでも『3点固定』ができるよう、食事時間や生活リズムのキープに協力しましょう。

朝遅くまで寝ていたら、『ふとんを干すから』と起こしたり、『洗い物をするから』と朝食を食べさせたりして、子どもの生活リズムが崩れないよう、サポートしてあげてください。」
(堀先生)

子どもの進路志望を丁寧に聞き取るべし 

「2学期に文理選択の希望を提出する高校の場合、『予備調査は文系で出したけど?』と話題にして、子どもがどのように考えているか、丁寧に聞き取りましょう。

『文学部に入って、将来は何するの?』『医療系や栄養系の資格を取ると、安定した仕事につながるよ』などと、職業に直結する学部学科を勧めてしまいがちです。

しかし、高校1年生の夏休みの段階では、まだまだ考え方が幼稚で、興味があるのは、自分の成績、自分の趣味、自分の部活……。
まずは「自分の」という枠から脱出させて、子どもの視野を広げることが大切だと思います。

数学が苦手だから文系、文系だから〇〇学部、といった狭い了見で進路を決めないよう、アドバイスをしてあげてください。」
(堀先生)

押しつけがましくない助言をすべし 

「今の世の中は、文系理系で明確に分かれない、融合型の能力が必要な仕事も増えています。

しかし、まだ一部の職業、一部の仕事内容しか見えていない子どもは少なくありません。

『看護師の仕事には、どんな苦労があるの?どんな資質が求められるの?知らないなら調べてみようか』などと、子どもの視野の狭さを指摘してみてはいかがでしょうか。

押しつけがましくならないよう留意しながら、大人として、人生の先輩として、世の中を教えてあげる、という発想で、新たな気づきを与えてあげてほしいと思います。」
(堀先生)

子どもと一緒に大学の情報収集をすべし 

「子どもがオープンキャンパスに参加するときは、ぜひついて行ってください。

WEBオープンキャンパスなら、気軽に複数の大学を体験して比べることができると思うので、ぜひ一緒に視聴してみてください。

高校1年生では、入試情報というよりは、どの学部学科ではどのようなことが学べるのか、各学系の『学びの姿』を子どもと一緒に情報収集するといいでしょう。

子どもの視野を広げるために、具体的な大学名を出して誘導することは、まだ高校1年生の段階ではしないほうがいいと思います。」
(堀先生)
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【大学の学部・学科一覧】後悔しない大学選びに役立つ!学部学科選びのヒント
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輝いている大人の姿を見せるべし 

輝いている大人、社会人として立派に働いている大人、の姿を子どもに見せてあげてください。

『社会に出たって、大人って、くたびれているだけじゃないか』と思わせない!

保護者自身の姿を見せることが難しければ、子どもが興味をもっている仕事の職場体験や見学会などの情報収集をして、勧めてみましょう。」
(堀先生)

高校2年生の夏休みは「成長見守りモード」から「進路決定応援モード」へ

進路を現実的に考えるようになる高校2年生の夏休み

後輩が入学してきて、部活動でも自分たちが中心となり、急にたくましさが見られるのが高校2年生の1学期。

そのままの勢いで夏休みに入り、飛躍的に成長することができる時期だと、堀先生は言います。

社会に対するアンテナが伸びて、自らの進路に対して敏感かつ現実的に考えるようになるのが高校2年生の夏休み。

高校2年生の7月実施の模擬試験から志望校を記入して合否判定が出るようになりますが、『E判定だったから、第一志望校は無理』と子ども自身が天井を決めてしまうことになりかねない時期なので、ガラスの天井をつくらせないよう、保護者が応援してあげてほしいと思います。
(堀先生)

子どもの進路希望を理解したうえでアドバイス

子どもの視野を広げてやる「成長見守りモード」から、子どもの進路希望を保護者が理解したうえでアドバイスしていく「進路決定応援モード」にチェンジするのが、高校2年生の夏休みだと、堀先生は言います。

「子どもが学びたい学系を絞り込んだり、学系に応じて志望校群を考え始めたり、進路決定に向けて具体的なアクションを起こすタイミングで、子どもの志望をふまえた助言をしてあげてほしいと思います。

子どもの進路学習のギアが1段階上がるのに応じて、保護者の意識も1段階上げましょう。

ようやく進路の芽が出た成長期。

ふらふらしていたら添え木をしてあげたり、少し剪定したり、伸び始めた芽を少しずつサポートしていく時期だと考えましょう。

まだ、あなたは将来こんな花を咲かせるつもりなのね、と決めつける必要はありません。

こんな花になる可能性があるのかな、というレベルで、保護者が子どもの進路希望を意識しながらサポートしてあげてください。」
(堀先生)

~この時期に必要な保護者サポート~

この時期に必要な保護者サポート

 子どもの進路希望を具体的に聞き取るべし

一緒にオープンキャンパスへ行くことを皮切りに、今までより踏み込んで進路の話を進めましょう。

学びたい学系や行きたい大学名を具体的に子どもから聞き取ってみてください。

大学の模擬授業や研究室訪問など、保護者も一緒に参加すれば情報共有ができます。

『〇〇学部はこんなことも学べるんだ』『〇〇大学の学生は感じが良かったよね』などと、食事のときに気軽に話せば、本音が聞けるかもしれません。

夏休みに家族旅行を兼ねて、遠方の大学のキャンパスへ行ってみる、という方法もあります。

WEBオープンキャンパスでも、子どもと一緒に体験したことを話題にすれば、スムーズに話ができると思いますよ。」
(堀先生)
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子どもの自己肯定感を知っておくべし 

「部活動やクラスの自主活動の様子を聞き取り、子どもがどういう場面で『自己肯定感』を感じているのか、知っておくといいでしょう。

さらに、子どもの成功体験を一緒にふり返り、自信を持たせるといいですね。

『あなたはこういう場面で重宝するタイプだね』『あのとき、こんなに頑張れたよね』と子どもの長所を認めてあげましょう。

誰にでももって生まれた個性、神さまからのギフトがあると思います。

『今は包みが解かれていないだけで、あなたは素敵なギフトを持っているんだよ』と、まだまだ可能性があることを伝えてあげてください。

社会貢献まではいかなくても、自分の能力・資質を生かして世の中の役に立つにはどうすればいいのか、自らの将来の方向性について子どもが考えるきっかけを与えることができると思います。」
(堀先生)

子どもの志望校群の学べる内容や学費を把握すべし 

子どもが志望校群にしている大学の学部学科について、学べる内容や偏差値、かかる学費などを調べておきましょう。

そのことで子どもと会話できれば理想的ですが、保護者が知っておくだけでも構いません。

〇〇学部ならこんなことが学べる、〇〇学科を卒業した人はこんな分野で活躍しているなど、保護者もアンテナを張って、いろいろ知っておくといいですね。

子どもが進路の相談をしたとき、ちゃんと応対できれば、保護者への信頼度がアップすると思います。」
(堀先生)

誘導・押しつけ・無関心・放任はやめるべし 

「大切なのは、子どもの進路希望を理解して、応援してあげることだと思います。

『〇〇の資格を持っていると将来安定するよ』と資格系の学部に誘導したり、『あなたは〇〇の仕事に就きなさい』と押しつけないように気をつけてください。

逆に、子どもの進路に無関心で話を全然聞かなかったり、『自分の進路なんだから勝手に決めれば?』と放任することもやめてください。

子どもの『なんとなく……』の志望やつぶやきを拾いあげて、『なぜその学部がいいと思ってるの?(why)』『いつから思ってるの?(when)』『その学部で何を勉強するの?(what)』『それはどこで学べるの?(where)』『どんな風に学ぶの?(how)』など、5W1Hを駆使して子どもの想いをくみ取りましょう。

深掘りして訊くことで、子どもに新しい気づきが生まれることもあります。」
(堀先生)

社会へのアンテナを敏感にさせるべし 

「例えば、夕食時にテレビを見ながら時事問題などについて話してみるといいですね。

ニュースを一緒に見て、『この問題は放っておけないね?』『これって、あなたならどうすればいいと思う?』と今日的な課題を話題にして、社会へのアンテナを広げさせましょう。

社会人として必要な能力や資質について、子どもの可能性と関連させ、先輩社会人としてアドバイスをしてあげてもいいと思います。

進路を決定する大切な時期だからこそ、社会へのアンテナを敏感にさせて、自分が社会へ出たときに何ができるか、何をすべきか、将来について考えるヒントを与えてあげてください。
(堀先生)

高校3年生の夏休みは「進路決定応援モード」から「励ましサポーターモード」へ

目標に向かって全力で取り組む高校3年生の夏休み

「夏は入試の天王山」「夏を制する者が入試を制する」などと言われるように、高校3年生の夏休みは、まさに勝負!

志望校合格にたどり着くため、まずは夏休み前の三者面談で、学校と子どもと保護者が勉強面での戦略を共有してほしいと、堀先生は言います。

「今、どのくらいの成績で、第一志望の学校までどれくらい距離があるのか、自分の子どもがどれくらい頑張らないと合格レベルに達することができないか、夏休み前の三者面談で担任の先生にしっかり確認しておくことで、『受験生の保護者』としての覚悟を決めることができると思います。

人生で一番勉強するのが高校3年生の夏休みだと言われているように、子どもは緊張して受験勉強に取り組むことになるでしょう。

そこをうまくのりきれるように、保護者は生活面や精神面でサポートしてあげてください。」
(堀先生)

勉強に専念できる環境を整え、緊張を和らげる

高校3年生の秋以降、あとはあなたの頑張りを見守るよ、という「励ましサポーターモード」にチェンジするための準備段階が、高校3年生の夏休みにあたると、堀先生は言います。

「2学期以降は、子どもの気持ちを逆なでするような摩擦を絶対に避けたいところ。

夏休みの間なら多少の摩擦は許されるので、子どもとしっかり本音で話をして、意見をすりあわせておきたいですね。

『励ましサポーター』としては、例えばテレビのボリュームを控えめにするなど、子どもが受験勉強に専念できる環境を整えてあげてください。

なおかつ、子どもが煮詰まっていると感じたら、おやつを差し入れたり、外へ連れ出すなど、ちょっとブレイクしてあげて、精神的バランスを崩さないようにピリピリした雰囲気を和らげましょう。

保護者自身が受験のプレッシャーに負けないよう『緊張感と余裕』のバランスを保つことが大切だと思います。」
(堀先生)

~この時期に必要な保護者サポート~

この時期に必要な保護者サポート

 子どもの第一志望学部のレベルを知っておくべし

「自分が受験生だった頃の感覚で『〇〇大学なら合格できるのでは?』などの安易な発言は避けましょう。

同じ大学でも、学部によって難易度が大きく異なる場合もあるので、世間一般のイメージではなく、子どもの志望学部の詳しい偏差値レベルや合格率を調べておきたいですね。」
(堀先生)
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入試システムや入試科目などの受験情報を調べるべし 

受験情報を共有したうえで子どもと話ができるよう、志望校の入試システムや入試科目について、しっかりと調べておきましょう。

『共通テストって何?』『後期日程はいつ出願するの?』など、トンチンカンな質問をして、子どもを幻滅させることがないように。

かといって、インターネットなどで入手した情報を押しつけるのも避けてください。

あくまで主体は子どもなので、保護者は、ちゃんと知ってるよ、というスタンスでいいと思います。」
(堀先生)

推薦入試か一般入試か、子どもとよく相談すべし 

総合型選抜や学校推薦型選抜を視野に入れるのか、一般入試で勝負をするのか、最終判断をする前に、よく子どもと相談して意志を確かめておいてください。

第一志望校に合格するために一般入試まで頑張るつもりだったのに、保護者自身が早く受験から解放されたくなって、ランクを下げた学校の推薦入試を勧めるケースがあります。

しかし、保護者も腹をくくって、子どもの志望を応援することが大事だと思います。

推薦入試をめざしているのなら、小論文対策のために、『テレビのニュースでこんなこと言ってたわ』『この新聞のコラム、あなたの志望学部に関係すると思ってコピーしておいたよ』などと、さりげなく大人として知っていることを情報提供してあげてもいいでしょう。」
(堀先生)
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受験にかかる費用や学費を知っておくべし 

「秋以降になってから、『うちはそんなにお金がないから、ここは無理』『そんなに受験料がいるの?』などと言って、子どものやる気を削ぐことのないよう、受験料や入学手続き時に必要な費用など、受験にかかる費用や学費などをきちんと把握しておきましょう。

中には、お金の不安を言い出せず、ひとりで悩んでしまう子どももいます。

ぜひ保護者のほうから話題にしてあげてください。

奨学金制度を利用するという方法もあるので、申し込み方法や申請条件などを事前に調べておくと安心です。」
(堀先生)

模擬試験の成績に一喜一憂せず、ゆったり構えるべし 

「子どもはナーバスになりがちなので、保護者はゆったりと構えて、じたばたしない姿勢を貫くことが大切だと思います。

模擬試験の成績に保護者が一喜一憂したり、合否判定や偏差値だけを見て子どもの不安を煽るような発言は避けてください。

『あなたの頑張りを信じて、最後まで応援するからね!』という態度を本音レベルで保ち続けてほしいですね。」
(堀先生)

高校生に聞いた「保護者にしてもらってうれしかったこと、感謝していること」

3年間お弁当をつくってくれた、塾の送り迎えをしてくれた、学費を出してくれた。

今まであたりまえだと思っていたけど、これだけのことをしてもらっていたんだと、受験を通して感謝の気持ちを抱いてもらえることがあります。

反応がなかったとしても、保護者の気持ちをちゃんと感じてくれていたり、保護者のやることをちゃんと見てくれています。

そこで、面と向かっては言えなかったけど、実はうれしかったこと、感謝していることを聞いてみました。

\REAL VOICE/ 感謝してます!勉強や進路選択のサポート
 
「自分が助産師になりたいことを伝えたら、『あなたなら絶対できるから、くじけずに頑張れ!』って、ずっと応援してくれた」
(りんご・高2・大阪)
 
「教員になりたいと考えていますが、兄は私立大学に行ってるので経済的に厳しいと思い、国公立大学しか頭になかったです。そんなとき、両親から『本当に教員になりたいのだったら、お金は気にするな!どんなことしてでも行かしてやるよ!』って言ってもらえました。すごくうれしかったけど、絶対、国公立に受かってみせる!と思いました
(スラッガーTO・高3・徳島)

「進路について一緒に考えてくれる。私の悩みを一緒に解決してくれて、次の目標や計画が立てやすくなった!いつもありがとう!
(みどりの窓口・高2・埼玉)

「私のなりたい職業が本当に私に向いているのか不安だ、という話をしたら、母が『大学で学んでみて、ダメだったら、また違う道を考えることだってできるんだから、とりあえずやってみなさい』と言って安心させてくれた」
(かけこみごはん・高3・東京)

「自分では、各大学の魅力や入試についてわかっていたつもりだったが、母と進路の話をしたとき、志望校がどんな大学か、まだまだ知らないことがあったし、調べなきゃいけないこともあったことに気づき、リサーチをするきっかけをもらった
(nabemi・高3・神奈川)
\REAL VOICE/ 感謝してます!生活や環境面でのサポート
 
「家だと全く勉強できないので、車で片道1時間かかる塾まで、毎日、朝早い時間や夜遅い時間でも送迎してもらい、塾の自習室で集中して勉強に取り組めた」
(フォンダンショコラ・高1・茨城)

「夏休み中、甘えてしまう私に、まずTo Doリストを一緒に作ってくれた。親子でチェック欄をうめて楽しめた!
(みどりの窓口・高2・埼玉)

「勉強で私ひとりだけ夕食が遅くなっても、面倒くさそうな顔ひとつせず、『頑張ったね。たくさん食べや』って言ってくれたのがうれしかったです」
(紫蘇カツオニンニク・高2・大阪)

「夏休みで昼夜逆転生活になってしまったけど、朝起こしてくれて、寝坊したときは自分のことを後まわしにして私が間に合うようにしてくれた
(ひかる・高2・東京)

「朝から部活に行き、そのまま夜まで塾、という生活を送っていた頃、自宅から少し距離のある塾まで、雨の日であろうとも毎日、夕食を届けてくれた。できたてのおいしいご飯を食べるのが楽しみで、とてもうれしかったです
(みこと・高2・大阪)
\ REAL VOICE/ 感謝してます!精神的・気持ちの面でのサポート
 
「泣きごとを言ってしまったとき、これまでの努力を認めて、褒めてくれたこと
(りょー・高3・群馬)

「少しでも勉強したら『頑張ってるやん!』って声かけてくれた。そしたら私ももっと頑張ろうと思えた!
(みっきー・高3・兵庫)

「勉強が面倒くさくなってきても、『勉強しなさい!』って注意するんじゃなくて、『何時から頑張ってみる?』とか、『とりあえず30分だけやってみる?』と声をかけてくれたので、スッキリした気持ちで勉強を始められた」
(紫蘇カツオニンニク・高2・大阪)

「私も昔はこうだったな、と辛さを共感してくれたので、みんな一緒だなぁ、と安心できた」
(なみ・高2・滋賀)

あんたいつも頑張ってるから、って大好きなケーキを買ってきてくれたこと。自分がやってきたことをちゃんと見てくれてた気がして、本当にうれしかった」
(めい・高3・大阪)

しっかり調べて、ゆったり構える、バランスが大事

保護者も進路学習をしたり、進路希望について子どもと話をして、しっかり調べて、入試のことも、子どもの考えていることも、「ちゃんと知っているよ」というスタンスが大切。

押しつけがましくしたり、プレッシャーを与えたりしないで、ゆったりと構えて、子どもが求めているサポートをしてあげましょう。

受験というゴールに向かって走っている子どもを、沿道で応援するというよりは、伴走して、必要なときにいつでも給水してあげられるのが理想。

子どもが背中を押されていることに気づかないくらいのさりげないサポートができるといいですね。

「見守る」「アドバイスする」「励ます」のバランスを心がけて、夏休みに保護者ができることを全力でやっていきましょう!

from スタサプ編集部
子どもがキラキラした目で将来の夢を語ったり、一所懸命に勉強している姿を見ると、第一志望の大学に合格させてあげたい!と切に願ってしまいますよね。

おいしいごはんをつくる、一緒にオープンキャンパスに行ってモチベーションをあげる、とにかく子どもの話をじっくり聞く。

べったりかかわってほしい子がいれば、遠くから見守っていてほしい子もいると思います。

その子に合ったサポートで、今年の夏をのりきりましょう!

取材・文/やまだみちこ 監修/堀浩司 イラスト/小迎裕美子 デザイン/桜田もも 構成/寺崎彩乃(本誌) 

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