
私の専門は臨床栄養学、なかでも「脂質栄養学」や「栄養疫学」といった、食と病気の関わりを解明する分野です。かつて医療は「治療」が中心でしたが、現在は「疾病予防」が最優先される時代。脂質の摂り方が動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞といった疾患にどう影響するのか、そのメカニズムを追究しています。
私が教育の柱としているのは「医療の素養を持った管理栄養士」の育成です。本学は医療系大学であり、医師や看護師と同じ視点で会話ができるプロを育てることを目指しています。実は医師でも栄養の細かな必要量にまで精通している人は多くありません。だからこそ、チーム医療の現場で「栄養のことは管理栄養士に任せよう」と言われるような、確かな信頼関係を築けるスペシャリストを社会へ送り出したいと考えています。

教科書に書いてあることがゴールではありません。だからこそ、探求する面白さを学生に伝えています
授業は日々の生活の中にある「食の大切さ」を知ることから始まります。栄養学はまだ解明されていない未知の領域が多い学問で、探究の面白さを伝えています。
本学は学生が自分の個性に合わせた進路を選べるよう、選択科目を多く設定しています。かつて「ネイリストになりたい」と相談に来た学生には「爪から健康状態を評価できるネイリストになればいい」と背中を押しました。栄養の知識はあらゆる分野で強力な武器になります。多様な興味と栄養学を掛け合わせ、新しい活躍の場を切り拓ける自由な学び場でありたいと考えています。

栄養学は、生きていく上で欠かせない「食」を扱う、非常にやりがいのある分野です
もし「人の命や健康に寄り添いたい」と考えるなら、医療系で栄養学を学ぶことをお勧めします。栄養学は活躍の幅が広いので、就職にも強く、きっとあなたの未来を一生支え続けてくれる財産になりますよ。
専門:臨床栄養学、栄養疫学、脂質栄養学
徳島大学大学院修了後、国立健康・栄養研究所などで要職を歴任してきた栄養学のスペシャリスト。脂質栄養学の権威として学会活動に尽力。「医療の素養を持つ管理栄養士」の育成を信条とし、学問の厳格さと学生の個性を尊重する柔軟な指導を両立。プライベートでは学生時代からのテニスを楽しみ、旅先では郷土料理の研究を欠かさない、公私ともに食への探究心に溢れた人物である。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



